特捜部Q カルテ番号64
Journal 64


2018年/デンマーク=ドイツ/デンマーク語・アラビア語・スペイン語・ドイツ語/カラー/119分/スコープサイズ
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(初出:)

 

 

『恋に落ちる確率』のクリストファー・ボーが監督した第4弾
過去の優性思想と現在の移民排斥が結びつく深い闇に切り込む

 

[Introduction] 過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署「特捜部Q」。カール・マーク刑事と助手のアサドが難事件に挑むユッシ・エーズラ・オールスンの人気シリーズ第4弾『特捜部Q カルテ番号64』の映画化。事件のはじまりは、とあるアパートの部屋を仕切る不審な壁の向こうから発見されたミイラ化した男女3人の遺体。監督は、『恋に落ちる確率』クリストファー・ボー。脚本は、『特捜部Q 檻の中の女』と『特捜部Q キジ殺し』の監督を務めたミケル・ノルガード(ノルゴート)、『ハッダーの世界』のボー・Hr・ハンセン、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の脚本、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』の監督・脚本、『特捜部Q』シリーズの脚本を手がけてきたニコライ・アーセル

 カール・マーク刑事を『恋に落ちる確率』『ある愛の風景』『真夜中のゆりかご』、『特捜部Q』シリーズのニコライ・リー・コス、中東からの移民アサドを、『チャイルド44 森に消えた子供たち』、『ザ・コミューン』、『特捜部Q』シリーズのファレス・ファレス、60年代初頭にスプロー島の女子収容所に送られる少女ニーデを、オーレ・ボールネダル監督の娘で、「はかなき世界」、『その瞳に映るのは』ファニー・ボールネダル、スプロー島の管理人ブラントを『恋に落ちる確率』『エクスキューズ・ミー(英題)』ニコラス・ブロが演じている。

[Story] 1961年のドラオア海岸、少女ニーデは従兄のテーイと密会しているところを父親に見つかり、無理やり連れ戻され、スプロー島の女子収容所に送られてしまう。収容所では医師のクアト・ヴァズと看護師のギデが彼女を待ち受けていた。自分が妊娠していることが発覚するのを恐れたニーデは、娼婦をしていた同室のリタの協力を得て、島を脱出しようとするが...。

 現代のデンマーク。これまで5年間カールの助手を務めたアサドは、あと一週間でほかの部署に異動することになっている。そんなとき、とあるアパートの不自然に仕切られた壁の向こうから、ミイラ化した3人の男女の遺体が発見される。彼らはテーブルを囲むように椅子に座らされ、4つ目の椅子が倒れていた。3人には、リタ・ニルスン、ニーデ・ヘアマンスン、フィリップ・ナアヴィーという名札が添えられていた。アパートの住人の名義はギデ・チャールズで、いまはスペインのマラガに暮らしながら家賃を振り込み続けていた。捜査に乗り出したカール、アサド、秘書のローセは、彼らが閉鎖されたスプロー島の女子収容所でつながっていることを突き止める。

 一方その頃、病院で匿名で中絶手術を受ける移民の少女たちの姿があった。それは不妊治療で有名な病院で、経営しているのはクァト・ヴァズだった。アサドは知人の食料品店を訪れたときに、店主の娘ヌールもその病院で中絶手術を受けたことを知る。

[レビューは準備中です]


◆スタッフ◆
 
監督   クリストファー・ボー
Christoffer Boe
脚本 ニコライ・アーセル、ボー・Hr・ハンセン、ミケル・ノルガード(ノルゴート)
Nikolaj Arcel, Bo Hr. Hansen, Mikkel Norgaard
原作 ユッシ・エーズラ・オールスン
Jussi Adler-Olsen
撮影 ヤコブ・メラー
Jacob Moller
編集 ヤヌス・ビレスコフ=ヤンセン、マイ・トーダル
Janus Billeskov Jansen, My Thordal
音楽 アンソニー・レド、ミケル・マルサ
Anthony Lledo, Mikkel Maltha
 
◆キャスト◆
 
カール   ニコライ・リー・コス
Nikolaj Lie Kaas
アサド ファレス・ファレス
Fares Fares
ローセ ヨハンネ・ルイズ・シュミット
Johanne Louise Schmidt
マークス ソーレン・ピルマーク
Soren Pilmark
ニーデ ファニー・ボールネダル
Fanny Bornedal
リタ クララ・ロサヘル
Clara Rosager
ギデ Luise Skov
クアト・ヴァズ アンダース・ホヴ
Anders Hove
ブラント ニコラス・ブロ
Nicolas Bro
-
(配給:カルチュア・パブリッシャーズ)
 

 

 

(upload:2022/04/11)
 
 
《関連リンク》
ミケル・ノルガード 『特捜部Q 檻の中の女』 レビュー ■
クリスティアン・シュヴォホー 『カールと共に』 レビュー ■
ウーダ・ベニャミナ 『ディヴァイン』 レビュー ■

 
 
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