エクスキューズ・ミー(英題)
Undskyld jeg forstyrrer / Excuse Me Excuse Me (2012) on IMDb


2012年/デンマーク/カラー/90分/
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(初出:)

 

 

ゲンツ監督がアーリン・イェプセンを再び映画化
父親を探して劇場という異空間に迷い込むヒロイン

 

[ストーリー] 22歳のヘレーネは、自分の娘よりもペットの犬に愛着を持つ、普通ではない母親と暮らしている。その母親が、父親が誰なのかを決して語ろうとしないため、ヘレーネはバイト先などで常に父親の姿を追い求めている。そんな彼女は、母親の言動と犬の挙動から、地元の劇場で舞台監督を務める男が父親ではないかと思うようになる。

 劇場は、次の出し物のために犬を探していた。ヘレーネは母親の犬を連れて劇場を探っているところだったが、奇妙ななりゆきでその犬が出し物に起用されることになる。ところが間もなく、劇場の裏でその犬の死骸が発見され、困り果てたスタッフの前で犬のモノマネをはじめたヘレーネが、犬の役を得ることになるが――。

 デンマークのヘンリク・ルーベン・ゲンツ監督が、前作『テリブリー・ハッピー(英題)』(08)につづいて、再びデンマークの作家アーリン・イェブセンの小説を映画化したダーク・コメディです。これまでのレビューで繰り返し書いてきたように、ゲンツ監督は、孤独な(あるいは孤立した)主人公が、偶然の成り行きで異なる世界に踏み出し、新たな関係を築いていくような物語をさまざまなかたちで描いてきましたが、この作品も例外ではありません。ただし、ヘレーネに起こることがすべて現実だとは限りません。

 『恋に落ちる確立』(03)のニコラス・ブロ、『モルグ』(94)のロッテ・アンデルセン、『誰がため』(08)のスティーネ・スティーンゲーゼ、『幸せになるためのイタリア語講座』(00)のピーター・ガンツェラーらが、出演しています。


◆スタッフ◆
 
監督/脚本   ヘンリク・ルーベン・ゲンツ
Henrik Ruben Genz
脚本 Maja Jul Larsen
原作 アーリン・イェプセン
Erling Jepsen
撮影 Sebastian Blenkov
編集 カスパー・レイク
Kasper Leick
音楽 Kaare Bjerko, Karsten Fundal
 
◆キャスト◆
 
Helene   Sara Hjort Ditlevsen
Allan ニコラス・ブロ
Nicolas Bro
Mor ロッテ・アンデルセン
Lotte Andersen
Morten Soren Ostergaard
Beate スティーネ・スティーンゲーゼ
Stine Stengade
Steen den Store ピーター・ガンツェラー
Peter Gantzler
Lille Bjorn Eddie
-
(配給:)
 

 


(upload:2015/06/25)
 
 
《関連リンク》
ヘンリク・ルーベン・ゲンツ 『パーフェクト・プラン』 レビュー ■
ヘンリク・ルーベン・ゲンツ 『テリブリー・ハッピー(英題)』 レビュー ■
ヘンリク・ルーベン・ゲンツ 『チャイナマン(英題)』 レビュー ■
ヘンリク・ルーベン・ゲンツ 『ハッダーの世界』 レビュー ■
クリストファー・ボー 『恋に落ちる確率』 レビュー ■
オーレ・ボールネダル 『モルグ』 レビュー ■

 
 
 
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