ア・ボトル、ア・バックアイ / ネイサン・ボウルズ
A Bottle, A Buckeye / Nathan Bowles (2012)


 
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(初出:)

 

 

マイク・ギャングロフに見出されたバンジョー奏者
瞑想的な世界を切り拓くファースト・ソロ・アルバム

 

 ヴァージニア州南西部の山間に暮らすバンジョー奏者/マルチインストゥルメンタリスト、ネイサン・ボウルズのソロ・デビュー作です。ヴァージニア州サフォークで育ったボウルズは、ずっとピアノを習い、バンドでドラムを叩いたりしていましたが、スパイラル・ジョイ・バンドのライブに行き、その後にマイク・ギャングロフに紹介されたことが大きな転機になります。

 ギャングロフと親交を持つようになったボウルズは、まずスパイラル・ジョイ・バンドやペルトに参加し、ブラック・トゥイグ・ピッカーズでフィドルを担当していたラルフ・ベリエ・Jr.に代わってメンバーとなり、ウォッシュボードを担当するようになります。バンドに溶け込んだ彼は、ギャングロフともうひとりのメンバー、イサク・ハウェルからバンジョーを渡され、クローハンマー奏法を習得し、バンジョー奏者として頭角を現します。

 ボウルズは、ブラック・トゥイグ・ピッカーズが探求してきた伝統的なアパラチアン・マウンテン・ミュージックと、ペルトやスパイラル・ジョイ・バンドのドローン・ミュージックの狭間で、ミニマルで瞑想的な独自の世界を切り拓いています。曲目は、1、6、8、9、10がボウルズ、4がジャック・ローズ、11がアーニー・カーペンターのオリジナルで、2、3、5、6がトラディショナルです。ボウルズのスタイルは、あちらではアメリカン・プリミティヴィズムのリストにも加えられています。

 レビューのテキストは準備中です。


◆Jacket◆
 
◆Track listing◆

01.   Charlie's Pontoon
02. Cindy
03. Alabama Gals
04. Lick Mountain Ramble
05. Come Back Boys, Let's Feed The Horses
06. Beans
07. Ship In The Clouds
08. Snaps
09. Craig Street Hop
10. Uttarama
11. Elk River Blues

◆Personnel◆

Nathan Bowles - banjo;

(Soft Abuse)
 

 

(upload:2016/03/29)
 
 
《関連リンク》
Nathan Bowles official site
Nathan Bowles: Chasing strings | Pitchfork
Nathan Bowles Talks Pingy Banjos, Jack Rose,
and Mysterious Collaborations | adhoc
Chosen One: Nathan Bowles | The Fractured Air
Joshua Abrams & Nathan Bowles: Memory,
texture, and tradition | BOMB magazine
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