90年代前半に結成されたドローン・ミュージックのグループ、ペルト(Pelt)の中核を担ってきたマイク・ギャングロフが新たに作ったストリング・バンド。ヴァージニア州南西部を拠点に活動している。ギャングロフはペルト時代からアパラチアン・マウンテン・ミュージックに深く傾倒し、バンジョーを弾いていた。結成時のメンバーは、マイク・ギャングロフ(banjo, vocals)、イサク・ハウェル(guitar, harmonica, vocals)、ラルフ・ベリエ・Jr.(violin, vocals)の3人で、その後、ラルフに代わって、ペルトにも参加していたバンジョー奏者のネイサン・ボウルズが参加。サブメンバーとして、サリー・モーガン(duo fiddle, dance calling, feet percussion)、サム・リンコス(bass)が加わることもある。ブラック・トゥイグ・ピッカーズは、メンバーの根底にある基層文化としての音楽を見直し、ペルト時代に培った感性によって、伝統を更新していく試みともいえそうだ。
▼ スティーヴ・ガンとのコラボレーション・アルバム『シーズナル・ハイアー/Seasonal Hire』(15)。