[Introduction] 本作は、北アイルランド ベルファスト出身のケネス・ブラナー(製作・監督・脚本)が自身の幼少期を投影した自伝的作品。9歳の少年バディの目線を通して、愛と笑顔と興奮に満ちた日常から一変、激動の時代に翻弄され様変わりしていく故郷ベルファストを克明に映し出す。少年バディを演じたのは本作が映画デビューとなる新星ジュード・ヒル。祖母グラニーには世界的大女優ジュディ・デンチ(『007』シリーズ)。そのほか、母親役にはカトリーナ・バルフ(『マネーモンスター』『フォードvsフェラーリ』)、父親役にはジェイミー・ドーナン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』『プライベート・ウォー』)、祖父役にはキアラン・ハインズ(『裏切りのサーカス』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)など英国とアイルランドの実力派俳優たちが集結し、本作に圧倒的なリアリティをもたらしている。(プレス参照)
[Story] ベルファストで生まれ育ったバディは家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごす9歳の少年。たくさんの笑顔と愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。プロテスタントの暴徒が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみで、まるで一つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる――。
[以下、短いコメントになります]
本作には様々なかたちで子供の視点が盛り込まれているが、なかでも、目立つようなものではないのに印象に残り、かつ脚本の緻密さを感じさせるのが、学校のテストをめぐるエピソード。祖父は、テストでいい点をとりたいバディに、数字を曖昧に書くように知恵を授ける。「1」と「7」をどちらにもとれるように書けば、採点で好意的に解釈してもらえるということだ。 |
|
◆スタッフ◆ |
|
監督/脚本/製作 |
|
ケネス・ブラナー
Kenneth Branagh |
撮影監督 |
ハリス・ザンバーラウコス
Haris Zambarloukos |
編集 |
ウナ・ニ・ドンガイル
Una Ni Dhonghaile |
音楽 |
ヴァン・モリソン
Van Morrison |
|
◆キャスト◆ |
|
マ(母) |
|
カトリーナ・バルフ
Caitriona Balfe |
グラニー(祖母) |
ジュディ・デンチ
Judi Dench |
パ(父) |
ジェイミー・ドーナン
Jamie Dornan
|
ポップ(祖父) |
キアラン・ハインズ
Ciaran Hinds
|
バディ |
ジュード・ヒル
Jude Hill
|
ウィル(兄) |
ルイス・マカスキー
Lewis McAskie |
|
(配給:パルコ ユニバーサル映画) |
|
|
|