[Introduction] 女性解放運動のパイオニアとして活躍したグロリア・スタイネムと活動家の仲間たちとの物語。スタイネム自身がその生き様を綴った『My Life on the Road』が原作。幼年期から壮年期に至るスタイネムを4人の女優が演じる。青年期のグロリアを演じたのは、『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデル。40代以降のバトンを受け継いだのが、『アリスのままで』で同賞の主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーア。スタイネムの父親レオを、『ゲティ家の身代金』のティモシー・ハットン、スタイネムの活動家の盟友たち、ドロシー・P・ヒューズを『アンテベラム』のジャネール・モネイ、フロレンス・ケネディを『グローリー/明日への行進』のロレイン・トゥーサント、ベラ・アブツーグを『フォー・ザ・ボーイズ』のベット・ミドラー、ウィルマ・マンキラーを『The Cherokee Word for Water』のキンバリー・ゲレロが演じる。監督は『タイタス』や『フリーダ』のジュリー・テイモア。(プレス参照)
本作の原作は、グロリア・スタイネム自身がその生き様を綴った『My Life on the Road』。彼女の人生は、まさに”オン・ザ・ロード”という言葉に集約することができる。スタイネムの父親レオは、儲け話を求めて各地を転々とするような生活を送ったようだ。成長したスタイネムは、奨学金でインドに留学するが、学校で学ぶというよりは、インドの女性たちの現実に触れるための旅に近い。帰国した彼女は、ジャーナリストとして働きだすものの、自分が書きたい本を出すことができないので、自分の主張を女性たちに直接伝えるために各地を転々とする生活を送る。
ちなみに、ウィルマ・マンキラーは、チェロキー・ネーションで女性として初めて首長に選出された活動家だが、彼女をキンバリー・ゲレロが演じていることには注目しておくべきだろう。というのも、ゲレロは、ウィルマ・マンキラーを主人公にした2013年製作の映画『The Cherokee Word for Water』でマンキラーを演じていて、本作に再びマンキラーとして登場しているからだ。