[ストーリー] 42歳のミカエルは、妻のシグリッド、娘のセルマと自然に囲まれた邸宅に暮らしている。仕事に疲れた彼は、人生を変えるために長期休暇をとるが、家で雑用をこなすばかりで、やりたいことが見つからない。そんなとき、義兄で医師のフレデリックが、抗うつ剤の新薬の副作用を調べるための治験参加者を探していることを知り、妻と娘に内緒で参加することにする。
薬の服用をはじめたミカエルは、これまでにない自由と解放感を覚えるようになる。しかし、治験参加者に暴力的な傾向が顕著になったため、フレデリックのチームはその薬の開発の中止を決定する。だが、ミカエルはひそかに服用をつづけ、奇行に走るようになる――。
“ドグマ95”を代表する1本『キング・イズ・アライヴ』(00)、デンマーク製ウエスタン『悪党に粛清を』(14)のクリスチャン・レヴリング監督の2008年作品。脚本は、スサンネ・ビア監督とのコラボレーションでよく知られ、レヴリング監督とは『キング・イズ・アライヴ』、『悪党に粛清を』でも組んでいるアナス・トーマス・イェンセンです。
主人公マイケルを演じているのは、ウルリッヒ・トムセン。『セレブレーション』(98)や『ある愛の風景』(04)もそうでしたが、トラウマを背負ったり、精神を病んだキャラクターがはまっています。妻を演じているのは、“ドグマ・クィーン”ともいわれ、『セレブレーション』、『ミフネ』(98)、『愛さえあれば』(12)などに出演しているパプリカ・スティーンです。娘を演じたエマ・シェヘスティド・ホーグ(Emma Sehested Hoeg)が印象に残ります。
レビューのテキストは準備中です。後半に意外な事実が明らかになります。 |