[ストーリー] 2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。
その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター“ロビー”ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。
やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった――。[プレスより]
地元のカトリック教会が、神父による児童への性的虐待を組織ぐるみで隠蔽してきた事実を、ボストン・グローブ紙の記者たちが暴いた実話に基づく作品です。監督は、『ステーション・エージェント(原題)』(03)、『扉をたたく人』(07)、『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』(11)、『靴職人と魔法のミシン』(14)のトム・マッカーシー。
前作『靴職人と魔法のミシン』にはがっかりさせられましたが、その記憶を一瞬にして吹き飛ばしてしまうようなものすごい作品を作り上げました。チームワークと地道な取材によって事件の深層に分け入り、巨大な権力と対峙していくドラマは、『大統領の陰謀』を彷彿させます。
「ニューズウィーク日本版」の筆者コラム「映画の境界線」で本作を取り上げました。記事をお読みになりたい方は以下のリンクからどうぞ。
● 1000件以上黙殺されていた神父による児童への性的虐待|『スポットライト 世紀のスクープ』
▼ 実際に事件を追求した記者たちのインタビュー
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