[ストーリー] 彼女は東ベルリンからやって来た。ブロンドの髪で艶やかに彩られたその美貌は、微笑みひとつこぼすことなく、毅然と背筋を伸ばし、ただひたすら前を見据えるその眼差しは、一切の弱音を撥ねつけるように、近づきがたい威厳を放つ。彼女の名はバルバラ。西ドイツ移住の申請を政府に却下されて、バルト海沿岸の小さな町の病院に左遷された女医である。
誰もがスパイかもと疑念を投げかけられても仕方のない時代、新しく彼女の上司となったアンドレから寄せられるさりげない優しささえも、シュタージへの“密告”の手段ではないかと猜疑心が拭い切れないバルバラにとって、西ベルリンに暮らす恋人ヨルクでさえも、果たしていつまで彼女の味方であり続けるのか?
そんな心の拠り所を失くしたバルバラにとって唯一の生き甲斐が、医師としての信念だ。不安に陥る患者を励まし、刻一刻と病状の変化を見守る。患者に注ぐ無償の献身こそが、過度な緊張を強いられて、今にも崩れ落ちそうな彼女の心の支えとなっているのだ。恋人ヨルクとのデンマークへの逃亡は、そんな彼女にとって暗黒の日々との訣別となるはずだったが――。[プレスより]
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◆スタッフ◆ |
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監督/脚本 |
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クリスティアン・ペッツォルト
Christian Petzold |
撮影 |
ハンス・フロム
Hans Fromm |
編集 |
ベッティナ・ベーラー
Bettina Bohler |
音楽 |
シュテファン・ヴィル
Stefan Will |
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◆キャスト◆ |
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バルバラ |
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ニーナ・ホス
Nina Hoss |
アンドレ |
ロナルト・ツェアフェルト
Ronald Zehrfeld |
クラウス・シュルツ |
ライナー・ボック
Rainer Bock |
ステラ |
ヤスナ・フリッツィー・バウアー
Jasna Fritzi Bauer |
ヨルク |
マルク・ヴァシュケ
Mark Waschke |
看護師シュルツェ |
クリスティーナ・ヘッケ
Christina Hecke |
マリオ |
ヤニク・シューマン
Jannik Schumann |
アンジー |
アリツィア・フォン・リットベルク
Alicia von Rittberg |
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(配給:アルバトロス・フィルム) |
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