インヒアレント・ヴァイス:OST
/ ジョニー・グリーンウッド
Inherent Vice: Original Soundtrack / Jonny Greenwood (2014)


 
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(初出:)

 

 

サイケデリックから往年のハリウッド風オーケストラまで
1970年LA、ヒッピー探偵の危うく妖しい世界を彩る音楽

 

 『ブギーナイツ』(97)、『マグノリア』(99)、『パンチドランク・ラブ』(02)、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(07)、『ザ・マスター』(12)の異才ポール・トーマス・アンダーソンの新作『インヒアレント・ヴァイス』(14)のオリジナル・サウンドトラックです。映画の原作は、トマス・ピンチョンの『LAヴァイス』(09)です。

[ストーリー] ロサンゼルスに住む、私立探偵のドックの前に、今も忘れられない元カノのシャスタが現れる。不動産王で大富豪の愛人になったシャスタはドックに、カレの妻とその恋人の悪だくみを暴いてほしいと依頼する。だが、捜査に踏み出したドックは殺人の濡れ衣を着せられ、大富豪もシャスタも失踪してしまう。ドックは巨額が動く土地開発に絡む、国際麻薬組織のきな臭い陰謀に引き寄せられていく。果たして、シャスタの行方は?この事件の先に“愛”はあるのか!?[プレスより]

 サウンドトラックを手がけているのは、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドポール・トーマス・アンダーソン監督とのコラボレーションは、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』につづいて3度目です。グリーンウッドのスコアのほかに、カン、マーケッツ、ミニー・リバートン、坂本九、ニール・ヤング、レス・バクスター、チャック・ジャクソンのナンバーも収録されています。

 映画では、ハープ奏者/シンガーのジョアンナ・ニューサムが、主人公の探偵ドックの事務所の元従業員ソルティレージュに扮するだけでなく、ピンチョンの原作のテイストをドラマにも取り込むためにナレーターの役割も果たし、このサウンドトラックにも彼女のナレーションが収録されている。

 レビューのテキストは準備中です。


◆Jacket◆
 
◆Track listing◆

01.   Shasta
02. Vitamin C - Performed by Can
03. Meeting Crocker Fenway
04. Here Comes the Ho-Dads - Performed by Marketts
05. Spooks
06. Shasta Fay
07. Les Fleur - Performed by Minnie Riperton
08. The Chryskylodon Institute
09. Sukiyaki - Performed by Kyu Sakamoto
10. Adrian Prussia
11. Journey Through the Past - Performed by Neil Young
12. Simba - Performed by Les Baxter
13. Under the Paving-Stones, the Beach!
14. The Golden Fang
15. Amethyst
16. Shasta Fay Hepworth
17. Any Day Now - Performed by Chuck Jackson

◆Personnel◆

Music composed by Jonny Greenwood;

(Nonesuch)
 

 


(upload:2015//)
 
 
《関連リンク》
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