1926年アメリカ、ケンタッキー州ウェスト・アーヴァイン生まれ。第二次世界大戦で従軍し、帰国してケンタッキー大学で演劇を始め、「ピグマリオン」などに出演。カリフォルニア州に移り、パサディナ・プレイハウスで演劇を学ぶ。57年に『ララミー砦の反乱』で映画デビュー。以降、西部劇やアクション映画の端役から徐々に脇役へと出演シーンを増やしていく。70年代は、『断絶』(71)、『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』(73)、『デリンジャー』(73)、『ゴッドファーザーPARTU』(74)、『さらば愛しき女よ』(75)、『ミズーリ・ブレイク』(76)、『ストレート・タイム』(78)、『エイリアン』(79)、『ローズ』(79)などで、ハリウッド映画に無くてはならない脇役/準主役の地位を確立する。84年には、『パリ、テキサス』で主役を演じ、『レポマン』と併せてその存在感はピークに達する。90年代以降は、『ワイルド・アット・ハート』(90)、『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』(92)、『ストレイト・ストーリー』(99)、『インランド・エンパイア』(06)など一連のデイヴィッド・リンチ監督作品、ショーン・ペン共演の『シーズ・ソー・ラヴリー』(97)、『マイ・フレンド・メモリー』(98)、『グリーンマイル』(99)、『耳に残るは君の歌声』(00)、『プレッジ』(01)など、まるでイコンのような伝説の俳優として活躍し続け、85歳の今も衰えない出演本数を誇っている。 本作で演じた、ロバート・プラス氏は映画中にある通り、キャリーバッグを発案した元パイロットで実在の人物である。
(『きっと ここが帰る場所』プレスより引用)>