[ストーリー] 敷地をフェンスで囲い、ゲートを備えた住宅地マラビリョーサで、住人のペドロ・チャサレタが殺害されているのが発見される。彼は影響力のあるビジネスマンであるだけでなく、数年前に彼の妻が殺害される事件が起こったときの唯一の容疑者でもあった。
大衆紙「エル・トリビューノ」の編集者リナルディは、ベテラン記者ブレナと新米記者サラビアに事件の取材を命じる。それだけではなく、旧知の作家ヌリ・イスカル、愛称ベティブに連絡をとり、事件のリポートの連載を依頼する。ベティブは犯罪小説の作家だったが、ライターズ・ブロックに陥って一線を遠ざかり、ゴーストライターで糊口をしのいでいた。
ベティブはリナルディに押し切られるように依頼を受け、マラビリョーサのなかに部屋を確保し、周辺を調べながら、記事を書き出す。彼女とブレナ、サラビアの3人は、手がかりを持ち寄り、遠い過去にまでさかのぼる真相に迫っていく。そして、彼ら自身にも危険が迫り――。
アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『瞳の奥の秘密』(09)を作ったプロダクションの新作です。監督は、『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』(08)、『Sin retorno/No Return』(10)のミゲル・コアン。アルゼンチンの女性作家/脚本家クラウディア・ピニェイロの同名小説の映画化になります。
ヒロインの作家ベティブを、『モーターサイクル・ダイアリーズ』(04)のメルセデス・モラーン、ベテラン記者ブレナを、『偽りの人生』(12)のダニエル・ファネゴ、新米記者サラビアを、『プリズン211』(09)、『記憶探偵と鍵のかかった少女』(13)のアルベルト・アンマン、妻帯者でありながらベティブとの復縁を求める編集者リナルディを、『ラスト・デイズ』(13)、『悪人に平穏なし』(11)のホセ・コロナドが演じています。
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