◇◇ルドレシュ・マハンサッパ/Rudresh Mahanthappa ◇◇

 

1971年5月4日、イタリアのトリエステ生まれ。父親の仕事の関係でイタリアで生まれたが、実際に育ったのはコロラド州ボルダー。両親は南インドのバンガロールからアメリカに渡った移民。北テキサス州立大学で最初にジャズを学ぶ。1992年にバークリー音楽大学を卒業。シカゴのデポール大学で、ジャズ作曲法の芸術修士号を取得。1998年からニューヨークを拠点に活動。

▼新しいクァルテットによる『Gamak(原題)』(13)


Samdhi (2011)
Suno Suno (2011) ※ Rez Abbasi's Invocation
Apex (2010) ※ with Bunky Green
Dual Identity (2010) ※ with Steve Lehman
Things To Come (2009) ※ Rez Abbasi
Real People (2009) ※ with Tranberg, Mogensen, Anderskov, Rosa
Kinsmen (2008)
Apti (2008) ※Indo-Pak Coalition名義
Tragicomic (2008) ※ Vijay Iyer
The Beautiful Enabler (2008) ※ Mauger名義
Two River (2007) ※ Amir ElSaffer
Spider's Dance (2007) ※ Dupont T
Codebook (2006)
Raw Materials (2006) ※ with Vijay Iyer
Bazaar (2006) ※ Rez Abbasi
Reimagining (2005) ※ Vijay Iyer
Mother Tongue (2004)
Blood Sutra (2003) ※ Vijay Iyer
In What Language? (2003) ※ Vijay Iyer & Mike Ladd
Panoptic Modes (2000) ※ Vijay Iyer
Architextures (1998) ※ Vijay Iyer

マハンサッパが自己のアイデンティティを意識するようになったきっかけは、音楽と無関係ではない。インド系の移民を両親を持つ彼は、コロラド州の白人のコミュニティで自分の血をまったく意識することなく成長した。ところがジャズを勉強するために北テキサス州立大学に進学して、たくさんの黒人の学生たちに囲まれてみて初めて自分が白人ではないことを自覚するようになったのだという。そして音楽を通して自分の場所を探求していくことになる。

そんなマハンサッパに大きなインスピレーションをもたらしたのが、彼の兄がある種のジョークとしてプレゼントしたというカドリ・ゴパルナス(Kadri Gopalnath)のアルバム『Saxophone Indian Style』。ゴパルナスは、南インドの古典音楽カルナーティックに西洋の楽器であるサックスを導入して独自の世界を確立したインドの巨匠。東洋と西洋が混ざり合うマハンサッパのハイブリッドな音楽の出発点はそんなところにある。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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