キラン・アルワリアは、子供の頃に両親とインドからカナダに移住し、トロントで育った。彼女が大学で学んだのは労使関係の分野だったが、一方では、高校、大学を通じて断続的にインド音楽を学んでいた。大学卒業後は音楽とは関係のない分野に一度は就職をするが、もっとインド音楽を学ぶために仕事をやめ、インドに向かう。
そして、自分のルーツに関わるパンジャブ人のフォークソングだけではなく、遠い昔にペルシャからインドに伝わった準古典音楽ガザルも習得した。特にガザルについては、インドでは宮廷音楽として継承されてきたため、宮廷の衰退とともに伝統が失われようとしていたが、アルワリアはカナダでガザルの作曲も手がけ、保存するのではなく発展させてもいる。
さらに彼女は、インドにルーツを持つ自分の音楽と、まったく異なる背景を持つ音楽の融合を試みる。本作では、ポルトガルのファドのギタリスト、ホセ・マヌエル・ネト(Jose Manuel Neto)とベーシスト、リカルド・クルス(Ricardo Cruz)を迎え、コラボレーションを展開している。
※このレビューは書きかけです。時間ができたら仕上げます。
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