オーバー・ザ・ブルースカイ：OST / ザ・ブロークン・サークル・ブレイクダウン・ブルーグラス・バンド
The Broken Circle Breakdown : Original Soundtrack / The Broken Circle Breakdown Bluegrass Band (2013)

男と女、生と死の狭間で奏でられるブルーグラス

　ベルギー出身のフェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督が、友人でもあるヨハン・ヘルデンベルグの舞台劇を映画化した『オーバー・ザ・ブルースカイ』のオリジナル・サウンドトラックです。主演は、ヨハン・ヘルデンベルグとヴェルル・バーテンス。

[ストーリー] 性格も好みも違う男と女。エリーゼは、篤い信仰心を持った情緒的な女性。タトゥー・デザイナーで、スタジオを開いている。体中に自身の歴史を語るタトゥーを彫り込んでいた。ディディエは、カウボーイに憧れるアナーキスト。ブルーグラス・バンドでバンジョーを弾き、ベルギー国内をキャラバンでまわっている。彼にとって、「夢追い人の国＝アメリカ」は理想の国だ。突然恋に落ちた二人。まもなくエリーゼは天性の歌声を開花させ、ディディエのバンドで歌うようになる。音楽は、二人の愛を紡ぎ、絆を固くしていった。プロポーズ、結婚、そして子供の誕生。はじめは戸惑いをみせるディディエだったが、それまでのトレーラーハウス生活をやめ、ボロの空き家を改装し、家族の暮らしを始めた。
　それは、型破りな二人にとって完璧な幸せだった。しかしやがて、愛娘メイベルが重い病気にかかってしまうと、それまでの生活は一変し、二人の愛が試されることになる…。（『オーバー・ザ・ブルースカイ』プレスより）

　テキストは準備中です。映画の全編にわたって流れるブルーグラスのナンバーは、すべて俳優自身によって演奏されています。サントラを手がけた作曲家のビョルン・エリクソンは、既成のブルーグラスのナンバーに新たなアレンジを施すとともに、オリジナルも書いています。監督のヴァン・ヒュルーニンゲンによれば、「ビョルンは16歳から熱狂的なブルーグラス・ファン」とのこと。