『シェイクン・バイ・ア・ロウ・サウンド/Shaken by a Low Sound』は、『ホップ・ハイ/Hop High』 (04)でアルバム・デビューしたボストンのプログレッシヴ・ブルーグラス・バンド、クルキッド・スティル のセカンド・アルバムです。
メンバーに若干の移動があります。もともとクルキッド・スティルは、ニューイングランド音楽院で同級生だったイーファ・オドノヴァンとコリー・ディマリオ、そしてMITの研究室の先輩後輩だったグレゴリー・リストとルシャッド・エグルストンという二組の音楽仲間が出会い、結成された経緯がありますが、その4人は変わっていません。前作に参加していたフィドラーのブリタニー・ハースが外れ、ゲストのフィドラーとしてケイシー・ドライセンが参加しています。さらに、曲によってパーカッションやヴォーカルが加わっています。
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1曲目がビル・モンローのスタンダードから始まるので、ブルーグラスに対するこのバンドのユニークな楽器編成やアプローチが際立ちます。彼らはロバート・ジョンソンに強い関心があるようです。前作の<Last Fair Deal Gone Down>につづいて、本作では<Come on in My Kitchen>を取り上げています。ボブ・ディランの<Oxford Town>とトラディショナル・チューンをメドレーにまとめあげているのも印象に残ります。<Railroad Bill>は、アンドリュー・バード も『Hands of Glory』(12)で取り上げていました。聞き比べてみると面白いと思います。
レビューのテキストは準備中です。イーファ・オドノヴァンの歌声はもちろん素晴らしいですが、筆者が関心を持つチェロとバンジョーが生み出すリズムやアンサンブルが独特のダイナミズムを生み出していて、引き込まれます。
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Crooked Still Lyrics provided by SongLyrics.com
◆Jacket◆
◆Track listing◆
01.
Can't You Hear Me Callin' (Monroe)
02.
Little Sadie (trad.)
03.
New Railroad (trad.)
04.
Oxford Town/Cumberland Gap (Dylan, trad.)
05.
Lone Pilgrim (trad.)
06.
Come on in My Kitchen (Johnson)
07.
Ain't No Grave (trad.)
08.
Ecstasy (Carter, Leland, O'Donovan)
09.
Mountain Jumper (Eggleston)
10.
Railroad Bill (trad.)
11.
Wind and Rain (trad.)
◆Personnel◆
Crooked Still : Aoife O'Donovan - vocals, guitar; Gregory Liszt - banjo; Rushad Eggleston - violoncello, vocals, guitar; Corey DiMario - double bass;
[guest]
Casey Driessen - 5-string violin;
[additional] Scott Amendola - percussion; John McDonald , Ruthy Ungar - vocals;
(signature sounds)