キラン・アルワリア / キラン・アルワリア
Kiran Ahluwalia / Kiran Ahluwalia (2005)


 
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(初出:)

 

 

インド系カナダ人の女性シンガー
キラン・アルワリアの2005年作品

 

 キラン・アルワリアは、子供の頃に両親とインドからカナダに移住し、トロントで育った。彼女が大学で学んだのは労使関係の分野だったが、一方では、高校、大学を通じて断続的にインド音楽を学んでいた。大学卒業後は音楽とは関係のない分野に一度は就職をするが、もっとインド音楽を学ぶために仕事をやめ、インドに向かう。

 そして、自分のルーツに関わるパンジャブ人のフォークソングだけではなく、遠い昔にペルシャからインドに伝わった準古典音楽ガザルも習得した。特にガザルについては、インドでは宮廷音楽として継承されてきたため、宮廷の衰退とともに伝統が失われようとしていたが、アルワリアはカナダでガザルの作曲も手がけ、保存するのではなく発展させてもいる。

 さらに彼女は、インドにルーツを持つ自分の音楽と、まったく異なる背景を持つ音楽の融合を試みる。自分の名前をアルバム・タイトルにした本作では、カナダのケープ・ブルトン出身で、スコットランドやアイルランドの文化や伝統を継承するフィドラー、ナタリー・マクマスターを迎え、コラボレーションを展開している。

※このレビューは書きかけです。時間ができたら仕上げます。


◆Jacket◆
 
◆Track listing◆

01.   Vo Kuch
02. Yeh Nahin
03. Jhanjra
04. Rabh Da Roop
05. Koka
06. Yaar
07. Ik Ranjha
08. Kina Nere
09. Meri Gori Gori
10. Awara

◆Personnel◆

Kiran Ahluwalia - vocal, tanpura, arranger; Rez Abbasi - guitar, producer, arranger, audio production; Ramesh Mishra - Sarangui; Natalie MacMaster - fiddle; Richard Brown, Andrew Downing - bass instrument; Ravi Naimpally - shaker, tabla, hand claps; Alan Hetherington, Rodrigo Chavez - percussion; Sukhwinder Bhamra

(IndieBlu Music )
 

 


(upload:)
 
 
《関連リンク》
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