パキスタン生まれのレズ・アバシは、4歳のときに両親と南カリフォルニアに移り、ジャズとクラシックを学んで、ギタリスト/コンポーザーとしてニューヨークを拠点に活動するようになりました。『栄光の70年代ジャズ〜フュージョン作品集!/Intents and Purposes』(15)は、アバシの“レズ・アバシ・アコースティック・クァルテット” 名義の2枚目のアルバムになります。最初のアルバムは、『Natural Selection』(10)でした。
前作は、アバシのオリジナルに、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン、キース・ジャレット、ジョー・ヘンダーソン、ビル・ウィザースの楽曲を加えた内容でした。今回は、エレクトリックな要素をが拡大した70年代のジャズ〜フュージョンの名曲に、あえてアコースティックで迫るというより大胆な内容になっています。取り上げられている楽曲は、ジョー・ザヴィヌル(ウェザー・リポート)の<Black Market>、ハービー・ハンコックの<Butterfly>、パット・マルティーノの<Joyous Lake>、チック・コリア(リターン・トゥ・フォーエヴァー)の<Medieval Overture>、ジョン・マクラフリンの<Resolution>、ビリー・コブハムの<Red Baron>、ラリー・コリエル(ジ・イレヴンス・ハウス)の<Low-Lee-Tah>、トニー・ウィリアムス(ライフタイム)の<There Comes A Time>の8曲です。