栄光の70年代ジャズ〜フュージョン作品集!
/ レズ・アバシ・アコースティック・クァルテット
Intents and Purposes / Rez Abbasi Acoustic Quartet (2015)


 
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(初出:)

 

 

エレクトリックな楽曲にアコースティックで迫る
パキスタン系異才ギタリストの新たなチャレンジ

 

 パキスタン生まれのレズ・アバシは、4歳のときに両親と南カリフォルニアに移り、ジャズとクラシックを学んで、ギタリスト/コンポーザーとしてニューヨークを拠点に活動するようになりました。『栄光の70年代ジャズ〜フュージョン作品集!/Intents and Purposes』(15)は、アバシの“レズ・アバシ・アコースティック・クァルテット” 名義の2枚目のアルバムになります。最初のアルバムは、『Natural Selection』(10)でした。

 RAAQ(レズ・アバシ・アコースティック・クァルテット)という名称のとおり、アコースティックにこだわったユニットです。メンバーは、ギターのレズ・アバシ、ヴィブラフォンのビル・ウェア、ベースのステファン・クランプ、ドラムスのエリック・マクファーソンです。ステファン・クランプは、アバシの盟友ヴィジェイ・アイヤーのピアノ・トリオでも活躍しています。

 前作は、アバシのオリジナルに、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン、キース・ジャレット、ジョー・ヘンダーソン、ビル・ウィザースの楽曲を加えた内容でした。今回は、エレクトリックな要素をが拡大した70年代のジャズ〜フュージョンの名曲に、あえてアコースティックで迫るというより大胆な内容になっています。取り上げられている楽曲は、ジョー・ザヴィヌル(ウェザー・リポート)の<Black Market>、ハービー・ハンコックの<Butterfly>、パット・マルティーノの<Joyous Lake>、チック・コリア(リターン・トゥ・フォーエヴァー)の<Medieval Overture>、ジョン・マクラフリンの<Resolution>、ビリー・コブハムの<Red Baron>、ラリー・コリエル(ジ・イレヴンス・ハウス)の<Low-Lee-Tah>、トニー・ウィリアムス(ライフタイム)の<There Comes A Time>の8曲です。

 レビューのレキストは準備中です。


◆Jacket◆
 
◆Track listing◆

01.   Black Market
02. Butterfly
03. Joyous Lake
04. Medieval Overture
05. Resolution
06. Red Baron
07. Low-Lee-Tah
08. There Comes A Time

◆Personnel◆

Rez Abbasi - steel string,baritone and fretless guitars; Bill Ware - vibraphone; Stephan Crump - acoustic bass; Eric McPherson - drums

(Enja)
 

 

 

(upload:2015/03/30)
 
 
《関連リンク》
レズ・アバシ 『Things To Come』レビュー ■
レズ・アバシ・アコースティック・クァルテット
『ナチュラル・セレクション/Natural Selection』レビュー
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レズ・アバシ 『Suno Suno』レビュー ■
ヴィジェイ・アイヤー 『Historicity』レビュー ■
ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン 『情熱の炎』レビュー ■

 
 
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