フランス国立高等演劇学校で演技を学んだ後、フランス映画界で革新的で影響力のある俳優となった。舞台俳優としても高く評価されており、ピエール・プラディナス、ハンス・ペーター・クロース、ベルナール・ドベル、ダン・ジュメット、ジェームス・ティエレ、ジャック・オセンスキらが演出を手がける作品に出演した。また、早くから詩に親しんできたラヴァンは、多くの詩人の代弁者として彼らの作品を朗読していたが、そのほとんどが公開されていないという。映画作品では、1983年の『ボーイ・ミーツ・ガール』以降、『汚れた血』(86)、や、『ポンヌフの恋人』(91)、2012年の『ホーリー・モーターズ』まで、レオス・カラックス監督が手がける作品を象徴するスター俳優となった。ほかには、パトリス・シェロー、ディアーヌ・キュリス、ジャン=ピエール・ジュネ、クロード・ルルーシュ、クレール・ドゥニ、ハーモニー・コリン、アルノー・デ・パリエール、ヴォルフガング・ベッカー、ラリユー兄弟らの監督作品に出演している。
(『GAGARINE/ガガーリン』プレス参照)
▼ ファニー・リアタール、ジェレミー・トレイユ監督、アルセニ・バティリ、リナ・クードリ、ジャミル・マクレイヴン、フィネガン・オールドフィールド、ファリダ・ラウアジ、ドニ・ラヴァン共演の『GAGARINE/ガガーリン』(20)。