◇◇トニー・ガトリフ/Tony Gatlif ◇◇

1948年9月10日アルジェリアに生まれる。父親はフランス人、母親はアンダルシア出身のロマ。60年代の転換期にアルジェリアを去り、身ひとつでフランスに渡る。サンジェルマン・アン・レイ演劇学校に学び、E・ボンド作クロード・レイジ演出による『救われた人々』で初舞台を踏む。75年に16ミリの白黒映画『La Tete en Ruines』で映画デビュー。83年『Les Princes』で海外で数々の賞を受賞し、世界的にも認められた。この作品はパリ郊外に定住したロマに対して、同調せずに感情移入を抑えてとらえ、批評家の注目を集めた。自らのルーツでもある"流浪の民=ロマ民族(ジプシー)"を永遠のテーマに作品を作りつづけている。「ガッジョ・ディーロ」(97)では、フランスの人気俳優ロマン・デュリスを主演にむかえ、ルーマニアのロマ民族に出会い、魂の音楽と真実の愛に気づき成長していく青年の物語をみずみずしく描き、映画ファンだけでなく多くの音楽ファンも魅了した。本作「ベンゴ」はガトリフ監督が『Corregitano』以来、20年かけて練っていた企画であり、彼の集大成ともいえる作品となった。その功績は世界にも認められ、2000年ヴェネチア国際映画祭のクロージングを飾った。

(「ベンゴ」劇場用パンフレットより引用)


▼ステファン・エセルの著書『怒れ!憤れ!』にインスパイアされた新作『怒れ!憤れ!―ステファン・エセルの遺言―(原題:Indignados)』(12)は、2014年2月下旬より新宿K's cinemaほか全国順次公開。

▼2009年モントリオール世界映画祭、最優秀作品賞受賞作『Korkoro/Liberte/Freedom(原題/仏題/英題)』(09)。


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