プロデューサーおよび政治活動家。大きな成功を収めた数々の映画の製作に携わり、20年におよぶキャリアを築いてきた。これまでに製作を担当したヒット作に、『パルプ・フィクション』(94)、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)、『イングロリアス・バスターズ』(09)などがあり、アカデミー賞に29回(うち作品賞に3回)ノミネートされ、6回受賞するという栄誉に輝いている。地球温暖化に対する前代未聞の啓蒙をおこなった『不都合な真実』(06)は、同賞最優秀ドキュメンタリー賞を獲得した。製作を担当した作品は他に、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(96)、『ザ・メキシカン』(01)、『イノセント・ボイス 12歳の戦場』(04)、クエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(92)、『ジャッキー・ブラウン』(97)、『キル・ビル』(03)および『キル・ビル Vol.2』(04)、さらに『キリング・ゾーイ』(93)、『フレッシュ』(94)、『ジャンクション』(95)、『しあわせ色のルビー』(98)、『ノックアラウンド・ガイズ』(02)、『ダンシング・ハバナ』(04)、『キル・ショット』(08・未)、『カウントダウンZERO』(10)などがある。熱心な社会・政治活動家でもあるベンダーは、03年、ガソリンを大量消費するSUV(スポーツタイプの多目的車)を題材にした“デトロイト・プロジェクト”を共同設立した。また、外交問題評議会太平洋評議会のメンバーでもあり、ACLU(アメリカ自由人権協会)より自由の灯賞を受賞。“わが家”と称するロサンゼルスで、政治的・社会的大儀のための資金調達活動に、多くの時間を費やしている。最新プロデュース作は自然ドキュメンタリー『The Singing Planet』。
(『SAFE/セイフ』プレスより引用)