リトル・ゴッド(英題)
Kunju Daivam / The Little God


2018年/インド/マラヤ―ラム語/カラー/93分
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(初出:)

 

 

祈れば何でも叶うと信じ教会に通いつづける少年が
祖父の死をきっかけに自己を確立していく成長の物語

 

[Introduction] インド・マラヤ―ラム語映画界に、『トゥー・ガールズ(英題)/2 Penkuttikal』(16)で長編デビューを果たしたジヨー・ベービ監督の長編第2作。小学6年生のふたりの少女を主人公にした前作につづき、本作でも小学6年生の少年オウセパチャンが主人公になる。オウセパチャンを演じるのは、前作のアナ・ファティマと同じように、その生き生きとした演技で注目を集めたアディシュ・プルヴィーン。その他のキャストは、ジョジュ・ジョージ、レイナ・マリア、シッダータ・シヴァ。

 オウセパチャンは、祈れば何でも叶うと教えられて熱心に教会に通いつづける小学6年生の少年。学校の数学の試験を受けたくない彼は、友だちとともに、体調を崩した元大統領が死ぬように祈る。すると、元大統領が亡くなり、学校が休みになる。再び試験の日がやってくると、同じ手を使おうとするが、友だちは親から違う宗教の神に祈ることを止められていた。彼は仕方なく、また誰かが亡くなるようひとりで祈る。すると、試験が始まったとたん、彼は先生から呼ばれ、ひとりだけ帰宅できることに。祈りが通じたことを喜び彼が家に戻ってみると、亡くなったのは大好きな彼の祖父だった。

 自分が祈ったせいで祖父が亡くなったと考えたオウセパチャンは、罪悪感にさいなまれ、困っている人を助けて罪を償おうとする。そんな彼が出会ったのが、腎臓移植を必要としている上級生の少女カダ。彼は自分の血液型が適合すると気づくが、子供はドナーになれないと知り落胆する。そこで、カダの主治医や学校の校長、教区司祭などに次々に働きかけ、ドナー探しに奔走する。カダを元気づけるために毎日、彼女の家に通い、教会に姿を見せなくなったオウセパチャンに対して、教区司祭は、子供はよく学び、一生懸命に祈り、親や目上の人を敬うことが大切で、他のことを考える必要はないと説き伏せようとするが、少年は自分が信じる道を歩みだす。


◆スタッフ◆
 
監督/脚本   ジヨー・ベービ
Jeo Baby
撮影 ジョビー・ジェイムズ
Joby James
編集 ラーマン・ムハメド・アリ
Rahman Muhammed Ali
音楽 マシューズ・プリカン
Mathews Pulickan
 
◆キャスト◆
 
オウセパチャン   アディシュ・プルヴィーン
Adhish Praveen
シブ ジョジュ・ジョージ
Joju George
オウセパッチャンの祖父 スーラパニ
Soolapani
司祭 シッダータ・シヴァ
Sidhartha Siva
カダ シャンバヴィ・スレシュ
Shyambhavi Suresh
カダの母 レイナ・マリア
Reina Maria
-
(配給:)
 

 

 

(upload:2022/01/28)
 
 
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『キロメーターズ・アンド・キロメーターズ(原題)』 レビュー
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