[Introduction] インド・マラヤ―ラム語映画界に、『トゥー・ガールズ(英題)/2 Penkuttikal』(16)で長編デビューを果たしたジヨー・ベービ監督の長編第2作。小学6年生のふたりの少女を主人公にした前作につづき、本作でも小学6年生の少年オウセパチャンが主人公になる。オウセパチャンを演じるのは、前作のアナ・ファティマと同じように、その生き生きとした演技で注目を集めたアディシュ・プルヴィーン。その他のキャストは、ジョジュ・ジョージ、レイナ・マリア、シッダータ・シヴァ。
オウセパチャンは、祈れば何でも叶うと教えられて熱心に教会に通いつづける小学6年生の少年。学校の数学の試験を受けたくない彼は、友だちとともに、体調を崩した元大統領が死ぬように祈る。すると、元大統領が亡くなり、学校が休みになる。再び試験の日がやってくると、同じ手を使おうとするが、友だちは親から違う宗教の神に祈ることを止められていた。彼は仕方なく、また誰かが亡くなるようひとりで祈る。すると、試験が始まったとたん、彼は先生から呼ばれ、ひとりだけ帰宅できることに。祈りが通じたことを喜び彼が家に戻ってみると、亡くなったのは大好きな彼の祖父だった。
自分が祈ったせいで祖父が亡くなったと考えたオウセパチャンは、罪悪感にさいなまれ、困っている人を助けて罪を償おうとする。そんな彼が出会ったのが、腎臓移植を必要としている上級生の少女カダ。彼は自分の血液型が適合すると気づくが、子供はドナーになれないと知り落胆する。そこで、カダの主治医や学校の校長、教区司祭などに次々に働きかけ、ドナー探しに奔走する。カダを元気づけるために毎日、彼女の家に通い、教会に姿を見せなくなったオウセパチャンに対して、教区司祭は、子供はよく学び、一生懸命に祈り、親や目上の人を敬うことが大切で、他のことを考える必要はないと説き伏せようとするが、少年は自分が信じる道を歩みだす。 |
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◆スタッフ◆ |
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監督/脚本 |
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ジヨー・ベービ
Jeo Baby |
撮影 |
ジョビー・ジェイムズ
Joby James |
編集 |
ラーマン・ムハメド・アリ
Rahman Muhammed Ali |
音楽 |
マシューズ・プリカン
Mathews Pulickan |
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◆キャスト◆ |
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オウセパチャン |
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アディシュ・プルヴィーン
Adhish Praveen |
シブ |
ジョジュ・ジョージ
Joju George |
オウセパッチャンの祖父 |
スーラパニ
Soolapani
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司祭 |
シッダータ・シヴァ
Sidhartha Siva
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カダ |
シャンバヴィ・スレシュ
Shyambhavi Suresh
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カダの母 |
レイナ・マリア
Reina Maria |
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(配給:) |
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