1983年ごろにケーララ州パーラーのキリスト教徒の家庭に生まれる。チャンガナーシェーリにあるセント・ジョーゼフ・コミュニケーション大学では映画・テレビ学科に進む。最終学年の4人の同級生と製作した短篇映画「Secret Minds」(07)が同性愛を扱ったものだったため問題とされ、停学処分となった。その後はテレビドラマの脚本執筆などに従事するが、『2 Penkuttikal』(16)で長編劇映画の監督としてデビュー。その後の作品は、『Kunju Daivam』(18)、『Kilometers and Kilometers』(20)。2015年にヒンドゥー教徒のビーナと恋愛結婚したが、その際にふたりは家事を平等に分担する取り決めを行い、さらに妻の妊娠中は彼が台所仕事を全て引き受けた。そこでの経験から生まれたのが長編第4作目となる本作。作中では、女性活動家の家の前で騒ぎを起こすならず者の一人としてカメオ出演もしている。次作は、インド独立運動を扱う短篇アンソロジー『Freedom Fight』のなかの一編となる予定。
(『グレート・インディアン・キッチン』プレス参照)
▼ ジヨー・ベービ監督・脚本、ニミサ・サジャヤン、スラージ・ヴェニャーラムード、T・スレーシュ・バーブ、アジタ・V・M共演の『グレート・インディアン・キッチン』(21)。