[ストーリー] 1967年のヨルダン。11歳の少年タレクは、第三次中東戦争で住んでいる土地を追われ、母親とともにヨルダンのパレスチナ難民キャンプで暮らしている。彼は、戦争の混乱で離れ離れになった父親が自分たちを探し出し、我が家に戻る日を待ち望んでいる。だが、数学の才能を持ちながら、字が読めないために学校で疎外される彼は、キャンプの劣悪な環境に苛立ちをつのらせていく。
そんなタレクはある日、家に戻るためにひとりでキャンプを飛び出し、立ち往生しているところを親切なゲリラに拾われ、訓練キャンプに案内される。彼はそこで一人前として扱われ、小さな兵士として大人の世界に溶け込んでいく。やがて息子の行方を突き止めた母親が訓練キャンプに現れるが――。
VIDEO
VIDEO
『ソルト・オブ・ディス・シー(原題)/Salt of This Sea』(08)で長編デビューを果たしたパレスチナ出身の女性監督アンヌマリー・ジャシール (Annemarie Jacir)の第2作です。少年の視点を通してパレスチナ難民やゲリラの世界が繊細に描き出されています。ゲリラが焚火を囲んで歌い踊る場面や少年がウードの弾き方を習得する場面など、音楽も印象に残ります。
レビューのテキストは準備中です。
◆スタッフ◆
監督/脚本/編集
アンヌマリー・ジャシール
Annemarie Jacir
撮影
Helene Louvart
編集
Panos Voutsaras
音楽
Kamran Rastegar
◆キャスト◆
Tarek
Mahmoud Asfa
Ghaydaa
Ruba Blal
Layth
Saleh Bakri
Mr. Nasser
Anas Algaralleh
Abu Akram
Ali Elayan
Zain
Ruba Shamshoum
Touissant
Ahmad Srour
Majed
Firas W. Taybeh
(配給:)