[Story] オハイオ州シンシナティの公共図書館。脛に傷を持つ実直な図書館員のスチュアートは、いつも図書館で過ごしているホームレスたちのまとめ役のジャクソンから、閉館間際に「ここを占拠する」と告げられる。大寒波の襲来で路上ではホームレスの凍死者が続出しているのに、市の緊急シェルターはどこも満杯で、行き場がないというのだ。
70人ほどのホームレスの窮状を察したスチュアートは、3階に留まる彼らと行動を共にし、出入口を封鎖する。それは“代わりの避難場所を”を求める平和的なデモだったが、警察との交渉に、次期市長選に出馬予定の検察官デイヴィスが割り込んでくる。スチュアートとの間に因縁がある彼は、精神が不安定な図書館員が起こした人質監禁事件であるかのように喧伝し、強硬策で解決を急ごうとする。メディアもその話題性に食いつき、フェイクニュースが拡散する。警察は突入の準備を進め、スチュアートたちは追い詰められていくが…。
[Introduction] ある公共図書館の元副理事がロサンゼルス・タイムズに寄稿したエッセイにインスピレーションを得て、完成までに11年を費やし監督したのはエミリオ・エステベス。
エステベス監督のもとにアレック・ボールドウィン、クリスチャン・スレイター、『ネオン・デーモン』のジェナ・マローン、Netflix「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」のテイラー・シリングなど実力派揃いのキャストが集結。[プレスより]
ニューズウィーク日本版の筆者コラムで本作を取り上げています。その記事をお読みになりたい方は以下のリンクからどうぞ。
● 公共図書館はこの国の民主主義の最後の砦だ......『パブリック 図書館の奇跡』
記事では、本作とフレデリック・ワイズマン監督の『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』の共通点などにも言及しています。
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