『渦』、『灼熱の魂』で知られるカナダの鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール主演の『プリズナーズ』(13)のオリジナル・サウンドトラックです。
[ストーリー] そのあまりにも奇妙な失踪事件は、全米の市民が家族の絆を確かめ合う感謝祭の日に起こった。ペンシルヴェニア州の工務店経営者ケラーの愛娘アナとその親友の少女が、閑静な住宅街で忽然と消えてしまったのだ。まもなく警察は現場近くに腐心なキャンピングカーを停車させていた青年アレックスを容疑者として拘束するが、自白も物証も得られず2日後に釈放。
捜査を担当する刑事ロキの生温い対応に不満を隠せないケラーは、アレックスこそはアナの誘拐犯と確信し、自らの手で彼の口を割らせようとする。最愛の娘を取り戻したい一心で、法律とモラルの一線を踏み越えていくケラー。そして粘り強い捜査によって、新たな容疑者の存在を突き止めていくロキ。しかし謎を解こうともがけばもがくほど混迷が深まるこの難事件の背後には、想像を絶する闇が広がっていた――。 (『プリズナーズ』プレスより)
サウンドトラックを手がけているのは、ポストクラシカルのフィールドを切り拓いたアイスランドの作曲家/マルチインストゥルメンタリスト、ヨハン・ヨハンソン。最近では、劇映画とドキュメンタリー、メジャーとインディーズに関わりなく、映像作家とのコラボレーションが目立つように思います。
『プリズナーズ』のサウンドトラックでまず注目したいのは、Thomas Blockが演奏しているオンド・マルトノ(Ondes Martenot)とクリスタル・バスケット(Cristal Baschet)です。このふたつの楽器の独特の響きが、弦と木管のアンサンブルだけでは出せない空気をかもし出しています。
ヨハンソンは、アコースティックとエレクトロニクスを緻密に組み合わせ、静謐にして深遠なサウンドスケープを生み出しています。また、映画に漂う宗教性と響き合うように、パイプ・オルガンも弾いています。『Without Sinking』などで異彩を放つチェリスト、ヒルドゥル・グズナドッティル(Hildur Guonadottir)も参加し、ソロをとっているのも注目です。
まとまったレビューはしばらくお待ちください。 |
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◆Jacket◆ |
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◆Track listing◆ |
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01. |
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The Lord’s Prayer (2:31) |
02. |
I Can’t Find Them (4:09) |
03. |
The Search Party (2:54) |
04. |
Surveillance Video (3:34) |
05. |
The Candlelight Vigil (5:10) |
06. |
Escape (5:44) |
07. |
The Tall Man (2:47) |
08. |
The Everyday Bible (2:23) |
09. |
Following Keller (2:11) |
10. |
Through Falling Snow (2:44) |
11. |
The Keeper (2:49) |
12. |
The Intruder (3:11) |
13. |
The Priest’s Basement (2:48) |
14. |
The Snakes (2:51) |
15. |
The Trans Am (2:37) |
16. |
Prisoners (6:59) |
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◆Personnel◆ |
Music composed and produced by Johann Johannsson; Score conducted by Ben Foster;
Featured musicians; Thomas Block - Cristal Baschet, Ondes Martenot; Erik Skodvin - Double Bass, Cello, Guitar, Electronics; Thomas Bowes - Solo Violin; Hildur Guonadottir, Caroline Dale - Solo Cello; Johann Johannsson - Electronics, Percussion, Pipe Organ, Guitar |
(Watertower Music) |
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