マカニック：サウンドトラック / ヨハン・ヨハンソン
McCanick: Music from the film by Josh C. Waller / Johann Johannsson (2014)

ジョシュ・C・ウォーラー監督の犯罪映画のサントラ
ミニマルで憂いをおびたピアノと低くざわめくオーケストラ

　そういう風向きなのか、意図してそういう方向を選んでいるのか定かではありませんが、アイスランドの作曲家／マルチ・インストゥルメンタリスト、ヨハン・ヨハンソンの最近の活動では、サウンドトラックが目立っているように思えます。『プリズナーズ：オリジナル・サウンドトラック』（13）につづいて、またもサントラがリリースされました。

　日本では『Raze（原題）』が『サドンデス』のタイトルで2014年5月にDVDリリースされるジョシュ・C・ウォーラー監督のその次の作品、デヴィッド・モース主演の『McCanick』（13）のサウンドトラックです。オーケストラに、ヨハン・ヨハンソンのピアノ、ギター、エレクトロニクス、Olafur Bjorn Olaffsonのパーカッションという編成です。

　ミニマルで憂いをおびたヨハンソンのピアノ、繊細で陰影に満ちた弦のアンサンブル、そして低音でざわめき、緊張感を高めていくオーケストラ。宗教的な空気が漂う『プリズナーズ』とはまた違った、どこか乾いていて、哀歓が滲むサウンドが印象に残ります。まとまったテキストは準備中です。しばらくお待ちください。

▼ヨハンソンのスコアをフィーチャーした別バージョンの予告です

▼ジョシュ・C・ウォーラー監督と主演のデヴィッド・モースのインタビュー