◇◇王家衛(ウォン・カーウァイ)◇◇

1958年中国・上海に生まれる。5歳で香港に移住し、テレビの仕事を経て、脚本家として映画界に入る。監督デビューは88年のアンディ・ラウ主演作『いますぐ抱きしめたい』。1989年のカンヌ国際映画祭の批評家週間でも上映されたこの作品をきっかけに、香港映画界のアンファン・テリブル(enfant terrible:仏語で“恐るべき子供”の意。この場合、“恐るべき新人”)として一躍脚光を浴びる。続く『欲望の翼』(90)は、レスリー・シャンをはじめとする香港の若手オールスター・キャストが結集した青春群像で、この年の香港映画祭の5部門で最優秀賞を受賞。その斬新な感覚が世界的な注目を集めた。94年の『恋する惑星』では、アジアの歌姫フェイ・ウォンを主演に抜擢し、日本でも大ヒットを記録。また、その姉妹編ともいえる『天使の涙』(95)では金城武をアジアのスターダムに押し上げた。1997年、アルゼンチンを舞台に、トニー・レオンとレスリー・チャンが演じる男たちの愛を描いた『ブエノスアイレス』で、カンヌ映画祭最優秀監督賞を受賞。名実共に“世界の巨匠”の仲間入りを果たす。2000年には、既婚男女のプラトニックにして濃密な愛の形を描いた『花様年華』が絶賛され、トニー・レオンにカンヌ映画祭主演男優賞をもたらした。『2046』制作中も、多岐にわたり数々のプロジェクトを同時進行させる。BMWのインターネットサイトの短編映画集シリーズ(アン・リー、ジョン・フランケンハイマー、ジョン・ウーも参加)に“The Hire”を提供。また、DJシャドウの“Six Days”のプロモーション・ビデオも手がける他、ミケランジェロ・アントニオーニとスティーヴン・ソダーバーグが参加しているオムニバス映画『エロス(原題)』(04)では、コン・リーとチャン・チェン主演のエピソードを監督している。

(『2046』プレスより引用)>


ブエノスアイレス (1997)
花様年華 (2000)
2046 (レビュー01) (2004)
2046 (レビュー02) (2004)
マイ・ブルーベリー・ナイツ (2007)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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