◇◇サリー・ポッター/Sally Potter◇◇

 

1949生まれ。映画制作を目指して16歳のときに学校を中退。London Filmmakers Co-opに入り、 実験的短編映画を作り始める。その後、London School of Contemporary Danceで、ダンサーとして振り付け師として訓練を受け、The Limited Dance Companyを設立。「Mounting」「Death and the Maiden」「Berlin」などでパフォーマンス・アーティスト、舞台監督として数々の賞に輝く。また、いくつかのミュージックバンドにも属し(FIG, The Film Music Orchestraなど)、作詞家、歌手としても活躍している。作曲家リンジー・クーパーとのコラボレーションで(シンガーソングライターとして参加)「Oh Moscow」という連作歌曲をヨーロッパ各地、ロシア、北米で披露。音楽活動をその後も続け、『オルランド』(92)のサウンドトラックをデヴィッド・モーションと共作し、『タンゴ・レッスン』(97)のメロディを制作。『愛をつづる詩』では、オリジナルトラックのプロデュースと作曲を担当。ポッター監督は世界の映画祭で高い評価を受けた短編映画『Thriller』を機に、映画作りを再開。長編映画第一作目は、ジュリー・クリスティー主演の『The Gold Diggers』(83)となる。短編映画制作は『The London Story』(86)、チャンネル4のドキュメンタリー・シリーズ『Tears, Laughter, Fears and Rage』(86)、ソビエト映画の女性に関するプログラム『I Am An Ox, I Am A Horse, I Am A Man, I Am A Woman』へと続く。国際的な評価を得た『オルランド』(92)でポッター監督の作品は世界的注目を浴びるようになる。ヴァージニア・ウルフの長編小説を自身が脚本を手がけ、ティルダ・スウィントン出演で映画化された『オルランド』はアカデミー賞2部門にノミネートされたほか、ヨーロピアン・フィルム・アカデミー、1993年度ヤング・ヨーロピアン・フィルム最優秀賞、セント・ペテルスブルグ最優秀賞、テッサトニキなど、25を超える世界的な映画賞に輝いた。『タンゴ・レッスン』(97)は、(自らの出演し、若きタンゴの巨匠パブロ・ヴェロンとのダンスを披露した)ベニス映画祭に出品され、アルゼンチンの映画祭で「Ombu de Oro」最優秀映画賞、Sociedad Argentina de Autores y Compositores del MusicaではSADAIC大賞を受賞、またBAFTA賞およびナショナル・ボード・オブ・レビューでは最優秀映画賞にノミネートされた。第二次世界大戦前夜のパリ、オペラ界の物語『耳に残るは君の歌声』(00)は記憶に新しい。

(『愛をつづる詩』プレスより引用)


▼ サリー・ポッター監督・脚本、ハビエル・バルデム、エル・ファニング、ローラ・リニー、サルマ・ハエック共演の『選ばなかったみち』(20)。


選ばなかったみち (2020)
愛をつづる詩 (2004)
愛をつづる詩 (2004)・インタビュー
耳に残るは君の歌声 (2000)
タンゴ・レッスン (1997)・インタビュー

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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