[ストーリー] 物語は、人工知能の分野で最先端を行く科学者ウィルが、テロリストの凶弾に倒れたところから始まる。死にゆく運命にある夫の頭脳だけでも救いたい。そう考えた妻のイヴリンは、ウィルの頭脳をスーパーコンピュータにインストールし、サイバー空間にウィルを生かすことに成功する。
ところがその頭脳は、ネットワークを通じて軍事機密、金融、政治から個人情報まで、世界中のあらゆる情報を手に入れ、恐るべきスピードで進化をはじめ、自然現象から生命までも操る神のごとき存在へと膨張していく。夫の変貌ぶりに疑問を持ち始めるイヴリン。ドラマは激しく葛藤する彼女に寄り添うように進行する。[プレスより]
これまでクリストファー・ノーラン監督作品の撮影監督を務めてきたウォーリー・フィスターの監督デビュー作です。レビューのテキストは準備中です。とりあえず簡単な感想を。
筆者が興味をそそられたのは、地球環境に対する視点でした。この先、地球規模の環境問題がさらに差し迫ったものになったとしても、先進国と発展途上国の利害の対立などで、各国の足並みが揃うということはないでしょう。そうなると、世界をひとつのものととらえ、国境を越えた圧倒的な力で事態に対処する必要に迫られるかもしれません。この映画はそういうことも想像させます。
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