[ストーリー] 1990年代半ばのカリフォルニア州、地方紙サンノゼ・マーキュリーの記者ゲイリー・ウェブは、麻薬ディーラーの私財が不当に差し押さえられている事実を調べるうちに、ディーラーの愛人が持ち込んだ文書を通して麻薬密売にCIAが関与している情報をつかむ。その真相を究明するために中央アメリカに飛んだウェブは、収監されている麻薬密売組織のボス、ノーウィン・メネセスに面会し、1980年代に全米に蔓延して問題になったクラック・コカインが、CIAが支援するニカラグアの反革命組織コントラの資金源になっていたことを知る。
ウェブは調査結果に基づく記事を、サンノゼ・マーキュリー紙とネットに掲載し、その衝撃的な内容は大きな反響を巻き起こす。しかし、CIAや麻薬組織が証拠隠滅をはかるばかりか、有力メディアが彼の記事の信憑性を疑い、プライバシーまで暴き立てるようになる。ウェブは次第に孤立し、追いつめられて行く。
90年代にCIAと麻薬密売とコントラの繋がりを暴きながら、有力メディアによる誹謗中傷にさらされ、職を失い、後に自殺した(とされる)ゲイリー・ウェブの実話の映画化です。監督はTVシリーズ「HOMELAND」などで知られるマイケル・クエスタ、脚本は『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』(13)の監督・脚本を手がけたピーター・ランデズマン。主人公の記者ゲイリー・ウェブを『ハート・ロッカー』(08)、『アメリカン・ハッスル』(13)、『エヴァの告白』(13)のジェレミー・レナー、彼の妻スーを『カンパニー・メン』(10)、『プロミスト・ランド』(12)のローズマリー・デウィットが演じています。
ゲイリー・ウェブに興味のある人には、ジャン=フィリップ・トランブレ監督のドキュメンタリー『シャドウズ・オブ・リバティ(原題)』(12)も参考になるかと思います。
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