ジョイ（原題）：オリジナル・サウンドトラック / VA
Joy: Original Soundtrack / Various Artists (2015)

“ミラクル・モップ”の発明で成功をつかむシングルマザー
ヒロインの半生を彩るロック、ジャズ、ポップスの数々

　『アメリカの災難』（96）、『スリー・キングス』（99）、『ハッカビーズ』（04）、『ザ・ファイター』（10）、『世界にひとつのプレイブック』（12）、『アメリカン・ハッスル』（13）のデヴィッド・O・ラッセル監督の新作『ジョイ（原題）／Joy』（15）のサウンドトラックです。

　“ミラクル・モップ”の発明をきっかけに起業家として大きな成功をおさめるシングルマザーの苦闘の実話に基づいた作品ですが、いろいろフィクショナルなアレンジが施されているようです。ヒロインのジョイをジェニファー・ローレンス、彼女の父親をロバート・デ・ニーロ、ジョイの前夫をエドガー・ラミレス、ジョイに成功の機会をもたらすテレビショッピング・チャンネルの幹部をブラッドリー・クーパーが演じています。

　ヒロインの少女時代から40歳になるまでの苦闘のドラマが描かれるので、時代と結びつくような音楽がセレクトされています。アルバムには、ザ・ロネッツ、ローリング・ストーンズ、ビージーズ、クリーム、リー・モーガン、ナット・キング・コール、エラ・フィッツジェラルドらのナンバーが収められているほか、出演者であるエドガー・ラミレスの歌やラミレスとジェニファー・ローレンスのデュエット曲も収録されています。