カンボジア人監督リティ・パニュが、土人形に魂を込めた独自の表現で、ジェノサイドの体験と向き合う『消えた画 クメール・ルージュの真実』のオリジナル・サウンドトラックです。音楽を手がけているのは、フランスを拠点に活動する作曲家/コントラバス奏者で、パニュ監督とは『サイト2:国境周辺にて』(89)や『ネアック・スラエ、稲作の人びと』(94)の頃からコラボレーションをつづけているマルク・マーデルです。
[概要] 映画監督リティ・パニュは、幼少期にポル・ポト率いるクメール・ルージュによる粛清で最愛の父母や友人たちを失った。クメール・ルージュ支配下に数百万人の市民が虐殺され、カンボジア文化華やかなりし時代の写真や映像はすべて破棄された。その失われた映画や写真は果たして甦るのだろうか? 奇跡的に収容所を脱出し映画監督になったリティ・パニュは「記憶は再生されるのか」というテーマを追求し、あの体験をいまに伝えることを自らに課してきた。そして本作でひとつの答えに辿りつく――。犠牲者の葬られた土から作られた人形たちが、35年前の虐殺の成り行きを語り始め、発掘された映像によってその悲劇が紐解かれていくのだった。 [プレスより]
レビューのテキストは準備中です。低音が際立つコントラバスを中心に、フルートやトランペットなどとのアンサンブルが、シンプルでありながら深遠なサウンドスケープを生み出しています。エフェクトをかけているのか定かではありませんが、トランペットはジョン・ハッセルを連想したりします。マーデルがコントラバス奏者ということもあり、ギャヴィン・ブライアーズが好きな人にはそそられるものがあると思います。
▼マーデルは、イェシム・ウスタール監督のトルコ映画『Araf/Somewhere in Between/天と地の間のどこか』(12)のサントラも手がけている。
▼マーデルは、チャールズ・レイン監督の『サイドウォークストーリー/Sidewalk Stories』(89)のサントラも手がけている。
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◆Jacket◆ |
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◆Track listing◆ |
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01. |
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We Were Staring At the Sky |
02. |
Strong Beginning |
03. |
Shard 1 |
04. |
Chappay |
05. |
Lima |
06. |
Maria's Song |
07. |
KR Disco Remix |
08. |
Namibia |
09. |
Bhutan December 11, 2012 |
10. |
One-a-day |
11. |
Raphaële Prayer |
12. |
And the Ricefields Burn |
13. |
Poughkeepsie |
14. |
Multi CB |
15. |
Gabon |
16. |
India |
17. |
Jakarta |
18. |
After the Rain |
19. |
Apsaras |
20. |
Queensland, pt. 1 |
21. |
New York |
22. |
Dirge |
23. |
Ethiopia |
24. |
KR Disto |
25. |
Queensland, pt. 2 |
26. |
Ciel |
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◆Personnel◆ |
Music composed by Marc Marder. |
(Editions Milan Music) |
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