カントリー・ハイ・イースト・コットン |
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サンフランシスコ、ニューヨーク、そしてノースカロライナへ
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ヒス・ゴールデン・メッセンジャーは、サンフランシスコを拠点にオルタナ・カントリー／アンビエント・アメリカーナのバンド、ザ・コート＆スパークを率いてきたM・C・テイラー（ちなみにこのアルバムではJai Lil Diamondでクレジットされています）とスコット・ハーシュが新たにスタートさせたプロジェクトです。ふたりは３年以上の時間をかけて、サンフランシスコ、ニューヨーク、そしてテイラーが新たな住処に定めたノースカロライナといった異なる場所にあるスタジオやロフト、農家などでレコーディングを行ってきました。 ヒス・ゴールデン・メッセンジャーのファースト・アルバムということになりますが、ザ・コート＆スパークからこの新しいプロジェクトへの過渡的な作品といっていいかもしれません。なぜなら、これにつづく『バッド・デット／Bad Debt』（10、14）以降の作品で明らかになっていくヒス・ゴールデン・メッセンジャーのコンセプトは、テイラーが暮らす南部の土地やその音楽に深く根ざし、生活、場所性、神秘性、スピリチュアリティを掘り下げていくようなものになっていくからです。 それに比べるとこのアルバムのサウンドには、ザ・コート＆スパークの世界観や感性が混在しているようにも思えます。もちろん、それが悪いということではないのですが。 ▼ M・C・テイラーがソロで、ノースカロライナの自宅のキッチンでレコーディングした『バッド・デット／Bad Debt』 |
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