1956年6月5日、南アフリカ共和国出身。学校で舞台監督を手掛け、後にケンブリッジ大学へ進学。90年代初頭からテレビ番組や映画の監督を務めるようになる。『ジェイン・オースティンの説得』(95/日本未公開)で長編映画デビュー。その後、ゴールデングローブ賞の最優秀作品賞にノミネートされたジュリア・ロバーツとヒュー・グラント共演の『ノッティングヒルの恋人』(99)で、一躍世界的脚光を浴びる。主な監督作に、『Jの悲劇』(04)、『恋とニュースのつくり方』(10)、『私が愛した大統領』(12)、『ウィークエンドはパリで』(13)、『ブラックバード 家族が家族であるうちに』(21)などがある。今後の公開作として、エリザベス2世の素顔に迫ったドキュメンタリー『Elizabeth』(22)が控えていたが、21年9月22日に65歳の若さでこの世を去る。本作が最後の長編映画作品となった。
(『ウィークエンドはパリで』『ゴヤの名画と優しい泥棒』プレス参照)
▼ ロジャー・ミッシェル監督、ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィオン・ホワイトヘッド、マシュー・グード、アンナ・マックスウェル・マーティン共演の『ゴヤの名画と優しい泥棒』(20)。