7年に一度、世界中から最強の“殺し屋”が集結し、殺し合う「トーナメント」と呼ばれる競技会が開かれる。それは、金を持て余した連中を集めて秘密組織が主催するアンダーグラウンドな賭博大会でもあった。
プレスに添えられた新作映画のご案内という紙資料には、「開催地はロンドン」と書いてあるが、実際には同じイギリスでもロンドンからはずいぶん離れている北部のミドルズブラが舞台だ。しかも2009年の作品でありながら、わざわざロンドン五輪に引きつけて売らねばならないというのは、よほどきびいしい作品なのか。
それでもロバート・カーライルが見られるならまあいいか、という程度の関心しかなかったのだが、意外や意外、面白かった。つぼを心得た脚本、演出、キャラクターの造形。監督のスコット・マン、なかなかできる。
競技会は既存の監視カメラも勝手に総動員して賭博会場に中継される。舞台はロンドンではないものの、人口に対する監視カメラの普及率が最も高い国といえばイギリスであり、競技会を仕切る組織のボスは開幕に先立ってこのように語る。「イギリスでは初開催ですが、監視カメラだらけの国なので、楽しめそうです」
殺し屋たちは発信機を埋め込まれ、お互いの位置や動きを確認する。ロバート・カーライルも殺し屋なのかと思っていたら、競技会とはまったく関係のないアル中のダメダメな神父さまで、ある殺し屋が自分の身体から取り出した発信機を、なにも知らずにコーヒーといっしょに飲んでしまい、参加者にされてしまう。
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◆スタッフ◆ |
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監督 |
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スコット・マン
Scott Mann |
脚本/原案 |
ゲイリー・ヤング、ジョナサン・フランク、ニック・ラウントリー
Gary Young, Jonathan Frank, Nick Rowntree |
撮影 |
エミール・トプゾフ
Emil Topzov |
編集 |
ロブ・ホール
Rob(Robert) Hall |
音楽 |
ローラ・カープマン
Laura Karpman |
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◆キャスト◆ |
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マカボイ神父 |
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ロバート・カーライル
Robert Carlyle |
ライライ・ゼン |
ケリー・フー
Kelly Hu |
ジョシュア・ハーロー |
ヴィング・レイムス
Ving Rhames |
マイルズ・スレイド |
イアン・サマーホルダー
Ian Somerhalder |
ユリ・ペトロフ |
スコット・アドキンス
Scott Adkins |
アントン・ボガー |
セバスチャン・フォーカン
Sebastien Faucan |
パワーズ |
リーアム・カニンガム
Liam Cunningham |
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(配給:インターフィルム) |
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