アーカンソー州リトルロック出身のジェフ・ニコルズ監督(『テイク・シェルター』、『MUD -マッド-』)が、自分のよく知る土地を舞台にして作り上げた長編デビュー作。製作には、同じリトルロック出身で、同じノースカロライナ・スクール・オブ・アーツで映画を学んだ(ジェフの方が二つ年下)デヴィッド・ゴードン・グリーンが名前を連ねている。
自分を捨てた夫を憎む母親によって、父親を憎むように育てられた三兄弟、サン、ボーイ、キッド。その母親が、サンの家にやって来て、父親が死んだことを告げる。葬儀は、父親が再婚して作った家族によって執り行われている。そこに三兄弟が現れる。サンは死者に容赦ない言葉を浴びせ、棺に唾を吐く。それをきっかけに腹違いの三兄弟と四兄弟のあいだで復讐が繰り返されていく。
レビューのテキストは準備中です。映画のなかで、サン、ボーイ・キッド(Son, Boy, Kid)と呼ばれる三兄弟は、いまだ父親の子供であって、母親が植え付けた憎しみという檻に囚われて生きていることを示唆しています。そこから抜け出し、自分の名前を得るためには、タイトルにあるショットガンを手にするしかないのか、というのがひとつのポイントになります。そうした視点と鮮やかに切り取られた南部の風景、そして、ジェフの兄ベン・ニコルズと彼のバンド、ルセロの音楽が、神話的な世界を切り拓いていきます。
復讐を題材にしたことについては、9・11以後を意識したところもあるといいます。
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◆スタッフ◆ |
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監督/脚本 |
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ジェフ・ニコルズ
Jeff Nichols |
製作 |
デヴィッド・ゴードン・グリーン
David Gordon Green |
撮影監督 |
アダム・ストーン
Adam Stone |
編集 |
スティーヴン・ゴンザレス
Steven Gonzales |
音楽 |
ルセロ、ベン・ニコルズ
Lucero, Ben Nichols |
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◆キャスト◆ |
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サン・ヘイズ |
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マイケル・シャノン
Michael Shannon |
ボーイ・ヘイズ |
ダグラス・リゴン
Douglas Ligon |
キッド・ヘイズ |
バーロウ・ジェイコブズ
Barlow Jacobs |
クリーマン・ヘイズ |
マイケル・アボットJr.
Michael Abbott Jr. |
マーク・ヘイズ |
トラヴィス・スミス
Travis Smith |
スティーヴン・ヘイズ |
リンシー・プロベンス
Lynnsee Provence |
ジョン・ヘイズ |
デヴィッド・ローズ
David Rhodes |
アニー・ヘイズ |
グレンダ・パネル
Glenda Pannell |
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(配給:) |
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