セッション:オリジナル・サウンドトラック / VA
Whiplash: Original Soundtrack / VA (2014)


 
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(初出:)

 

 

若きドラマーと鬼講師の息詰まる対決
ドラムスとビッグバンドのダイナミズム

 

 若きジャズ・トランペッターを主人公にした『ガイ・アンド・マデリーン・オン・ア・パーク・ベンチ(原題)/Guy and Madeline on a Park Bench』(09)で長編デビューした85年生まれの新鋭デイミアン・チャゼル監督。彼の長編第2作で、サンダンス映画祭グランプリ&観客賞を皮切りに賞レースを席巻している話題作『セッション』(14)のオリジナル・サウンドトラックです。

[ストーリー] 名門音楽大学に入学したドラマーのニーマンは、伝説の鬼教師フレッチャーのバンドにスカウトされる。彼に認められれば、偉大な音楽家になるという夢と野心は叶ったも同然と喜ぶニーマン。

 だが、ニーマンを待っていたのは、天才を生み出すことにとりつかれ、0.1秒のテンポのズレも許さない、異常なまでの完璧さを求めるフレッチャーの狂気のレッスンだった。さらにフレッチャーは精神を鍛えるために様々な心理的ワナを仕掛けて、ニーマンを追いつめる。恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーの目指す極みへと這い上がろうとするニーマン。果たしてフレッチャーはニーマンを栄光へと導くのか、それとも叩きつぶすのか――?[プレスより]

 『セッション』のサウンドトラックには、ハリウッドで最も多忙な作曲家/編曲家のひとりティム・シモネックが書き下ろしたジャズ・ナンバー、チャゼル監督のデビュー作『ガイ・アンド・マデリーン・オン・ア・パーク・ベンチ(原題)』のサウンドトラックも手がけた作曲家ジャスティン・ハーウィッツが書いたスコア、さらにスタン・ゲッツやデューク・エリントンなどのスタンダードが収録されています。

 また、映画で鬼講師フレッチャーを演じ、アカデミー賞助演男優賞に輝いたJ・K・シモンズの印象的な台詞も盛り込まれています。そこで語られる、駆け出しのチャーリー・パーカーが(カッティング・コンテストで)シンバルを投げつけられるエピソードは、クリント・イーストウッド監督の『バード』(88)でも印象的に描かれています。このアルバムは、シモンズの台詞によって三つのパートに分けられ、なかなかしゃれた構成になっています。

 この『セッション』(14)とアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)。後者のサウンドトラックを手がけたのは、ジャズ界を代表するドラマー/作曲家のアントニオ・サンチェスで、ドラムソロによる非常にユニークな内容になっていますが、同時期にドラムスが鍵を握る映画とサウンドトラックが注目を集めるというのも興味深く、比較してみると面白いです。


◆Jacket◆
 
◆Track listing◆

    “I?Want To Be One Of The Greats”
01. Snare Liftoff (0:43)
02. Overture (3:19)
03. Too Hip To Retire (3:03)
04. Whiplash (1:55)
05. Fletcher’s Song In Club (1:28)
06. Caravan (9:14)
   
  “If You Want The Part, Earn It”
07. “What’s Your Name” (1:30)
08. Practicing (1:43)
09. Invited (0:54)
10. Call From Dad (0:40)
11. Accident (5:21)
12. Hug From Dad (1:14)
13. Drum & Drone (1:34)
14. Carnegie (0:36)
15. Ryan / Breakup (0:31)
16. Drum Battle (2:10)
17. Dismissed (2:46)
   
  “He Was A Beautiful Player”
18. “Good Job” (1:28)
19. Intoit (3:19)
20. No Two Words (1:41)
21. When I Wake (3:50)
22. Casey’s Song (1:57)
23. Upswingin’ (2:12)
   
  Rehearsal Medley:
24. First Nassau Band Rehearsal / Second Nassau Band Rehearsal /
Studio Band Eavesdrop / Studio Band Rehearsal After Breakup (1:34)

◆Personnel◆

the original jazz songs written by Tim Simonec, original underscore composed by Justin Hurwitz

(Varese Sarabande)
 


(upload:2015//)
 
 
《関連リンク》
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡):OST』 レビュー ■
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 レビュー ■
クリント・イーストウッド 『バード』 レビュー ■

 
 
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