ザ・リッジ / サラ・ニューフェルド
The Ridge / Sarah Neufeld (2016)


 
line
(初出:)

 

 

カナダ出身の才女のセカンド・アルバム
テーマは活力、緊張、解放、喜び、無謀さ

 

 カナダのモントリオールを拠点に活動するヴァイオリニスト/作曲家サラ・ニューフェルド。彼女はアーケイド・ファイアのツアー・メンバーであり、インストゥルメンタル・グループ、ベル・オルケストル(Bell Orchestre)の設立メンバーであり、インディー・ロックバンド、ザ・ルーヤス(The Luyas)にも参加しています。

 そんなニューフェルドは、2013年に『ヒーロー・ブラザー/Hero Brother』でソロ・デビューを果たし、今回の『ザ・リッジ/The Ridge』がセカンド・アルバムになります。また彼女は、この2枚のアルバムの間に、同じくアーケイド・ファイアのツアー・メンバーでもあるマルチリード奏者コリン・ステットソンとのコラボレーション・アルバム『ネヴァー・ワー・ザ・ウェイ・シー・ウォズ/Never Were the Way She Was』(15)をリリースしてもいます。新作には、このコラボの要素も引き継がれています。

 『ヒーロー・ブラザー』では、ニューフェルドと共同でプロデュースにあたったドイツ人ピアニスト、ニルス・フラームが、ピアノとハルモニウムを1曲ずつ弾いている以外は、ニューフェルドのソロ・パフォーマンスでした。新作では、アーケイド・ファイアのドラマー、ジェレミー・ギャラがドラムとシンセで、コリン・ステットソンがサックスではなくリリコンで、ハンス・ベルンハルトがベースで参加しています。

 また、ベルリンでレコーディングされた前作では、通常のスタジオではなく、廃墟となったジオデシック・ドーム、地下駐車場、旧東ドイツのオーケストラ録音ホールといったユニークな空間でレコーディングが行われ、独特の響きを生み出していましたが、今回はヴァーモントのスタジオ、The End of the Worldでレコーディングされています。


◆Jacket◆
 
◆Track listing◆

01.   The Ridge
02. We've Got A Lot
03. They All Came Down
04. The Glow
05. Chase The Bright And Burning
06. A Long Awaited Scar
07. From Our Animal
08. Where The Light Comes In

◆Personnel◆

Sarah Neufeld - vilolin, voice, synth; Jeremy Gara - drums, synth; Colin Stetson - lyricon; Hans Bernhard - bass

(SN Music Inc.)
 

 

(upload:2016//)
 
 
《関連リンク》
Sarah Neufeld the official site
Interview | Arcade Fire's Sarah Neufeld and Jeremy Gara
Reflekt on Going Solo, Collaborationg and Juicers | NOISEY
Sarah Neufeld Taking 'The Ridge' & Talking Personal
| ARTIST direct interview
コリン・ステットソン・アンド・サラ・ニューフェルド
『Never Were the Way She Was』 レビュー
■
サラ・ニューフェルド 『ヒーロー・ブラザー/Hero Brother』 レビュー ■
アンドリュー・バード 『エコーロケーションズ:キャニオン』 レビュー ■
アーケイド・ファイア 『ザ・サバーブス』 レビュー ■

 
 
 
amazon.co.jpへ●
 
ご意見はこちらへ master@crisscross.jp