The Gulag Orchestar / Beirut
The Gulag Orchestar / Beirut (2006)


 
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(初出:)

 

 

自分が訪れたり、住んだことのない「場所」
現実の場所との距離が想像力の源になる

 

 ベイルートのフロントマンであるザック・コンドンは、バルカン・ブラスにインスパイアされて、このデビューアルバム『Gulag Orkestar』(06)を作った。しかし、彼自身が最初からその音楽に関心を持ってバルカンを訪れ、フィールドワークのようなことをしたというわけではない。

 きっかけは、カレッジをやめてヨーロッパに行き、アムステルダムのアパートで従兄弟と暮らしていたときに、上階に住むセルビア人のアーティストがバルカン・ブラスのアルバムをがんがんかけていたことだった。

 しかしコンドンは、単にバルカン・ブラスに影響されてアルバムを作ったというわけではない。彼はよくインタビューで、自分が訪れたり、住んだりしたことのない「場所」により影響されることがあると語っているし、そういう指摘もされている。

 実際に訪れた場所ではなく、音楽を通して感じられる場所、実際の場所との距離が、彼の創作の大きなポイントになっている。(このテキストは書きかけです、つづきはまた)


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◆Jacket◆
gulag orkestar
 
◆Track listing◆

01.   The Gulag Orkestar
02. Prenzlauerberg
03. Brandenburg
04. Postcards From Italy
05. Mount Wroclai (Idle Days)
06. Rhineland (Heartland)
07. Scenic World
08. Bratislava
09. The Bunker
10. The Canals Of Our City
11. After The Curtain
12. Elephant Gun
13. My Family’s Role In The World
Revolution
14. Scenic World (Version)
15. The Lon Gisland Sound
16. Carousels

◆Personnel◆

Zach Condon - vocals, mandolin, ukulele, accordion, trumpet, piano, organ, percussion; Heather Trost - violin; Perrin Cloutier- cello; Jeremy Barnes

(4AD)

 

 

(upload:2014//)
 
 
《関連リンク》
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