アバンダンド・シティ / ハウシュカ
Abandoned City / Hauschka (2014)


 
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(初出:)

 

 

世界の廃墟にインスパイアされたサウンドスケープ

 

 収録された曲のタイトルは、世界各地に実在する場所を示していますが、すべてが(アルバムタイトルが意味する)廃墟というわけではありません。そのなかで比較的多くの人がイメージを思い浮かべられるのが、2曲目<Pripyat>かもしれません。

 プリチャピはチェルノブイリ原発の北3キロに位置していた町で、事故後に廃墟になったという意味で、現代的な廃墟のアイコンになっているともいえます。そのプリチャピを舞台にしたニコラウス・ゲイハルター監督のドキュメンタリー『プリチャピ』(99)やミハル・ボガニム監督の劇映画『故郷よ』(11)などを観ていると、この曲から受ける印象も変わってくるのではないでしょうか。

 他の曲と場所についてはまた時間があるときに加筆したいと思います。


◆Jacket◆
 
◆Track listing◆

01.   Elizabeth Bay
02. Pripyat
03. Thames Town
04. Who Lived Here?
05. Agdam
06. Sanzhi Pod City
07. Craco
08. Bakerville
09. Stromness

◆Personnel◆

Hauschka: Volker Bertelmann - prepared piano, other instruments; Simone Weber - bass clarinet, clarinet(4); Roland Nebe - contrabass(4);

(Temporary Residence Limited)
 

 

(upload:2015//)
 
 
《関連リンク》
Hauschka official site
ハウシュカ 『A NDO C Y』 レビュー ■
ハウシュカ 『The Boy: Original Soundtrack』 レビュー ■
ヒルドゥル・グズナドッティル 『Without Sinking』 レビュー ■
ニコラウス・ゲイハルター 『プリピャチ』 レビュー ■
ミハル・ボガニム 『故郷よ』 レビュー ■

 
 
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