1969年、ルーマニア北部ボトシャニ生まれ。クリスティアン・ムンジウ監督の第60回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『4ヶ月、3週と2日』における堕胎医役の素晴らしい演技で、ロサンゼルス批評家協会賞を受賞した。隣の人のいいおじさんから気味の悪い変質的者までを演じきれる、イヴァノフの広域で柔軟な演技は、彼をヨーロッパで最も偉大な俳優の一人にしている。出演作品には、第62回カンヌ国際映画祭ある視点部門の最優秀作品賞に輝いた『Police, Adjective』(コルネリウ・ポルムボイウ、2009)があり、同作品でルーマニアのGOPO賞最優秀助演男優賞を獲得した。ほか、『ゴールデン・エイジの物語』(ハンノ・ホファール監督、2009)、『生活の規範』(コンスタンチン・ポペスク監督、2010)、2012年カンヌ映画祭コンペティションFIPRESCI賞受賞の『霧の中で』(セルゲイ・ロズニッツァ監督、2012)などがある。
(『私の、息子』プレス参照)
▼ クリスティアン・ムンジウ監督、アドリアン・ティティエニ、マリア・ドラグシ、ヴラド・イヴァノフ共演の『エリザのために』(16)は、2017年1月28日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。
▼カリン・ペーター・ネッツアー監督、ルミニツァ・ゲオルギウ、ボグダン・ドゥミトラケ、イリンカ・ゴヤ、ナターシャ・ラーブ共演の『私の、息子』(13)は、2014年6月21日(土)よりBunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー。