◇◇アピチャッポン・ウィーラセタクン/Apichatpong Weerasethakul◇◇

 

1970年、バンコク生まれ。タイ東北部のコンケーンで育つ。両親はともに医者で、少年時代は病院が遊び場だった。幼少時からアートや映画に興味を持ち、映画館に通いだす。地元のコンケーン大学で建築を学び、24歳の時にシカゴ美術館附属シカゴ美術学校(School of the Art Institute of Chicago)に留学、映画の修士課程を修了。シカゴ留学時代に、アッバス・キアロスタミ、ホウ・シャオシェン、エドワード・ヤンらの映画に夢中になると同時に、ジョナス・メカス、マヤ・デレン、アンディ・ウォーホルらの実験的な映画と出会い、商業映画とは異なる映画のあり方を知り、個人的な映画をつくることを決意する。
1999年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で短編映画『第三世界』が上映され、初めて国際的な映画祭を経験。同年、映画製作会社“キック・ザ・マシーン(Kick the Machine Films)”を設立し、2000年に完成させた初長編『真昼の不思議な物体』が2001年の山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション優秀賞、NETPAC特別賞を受賞。また、この処女作から本作まで、すべての長編が東京フィルメックスで上映され、最優秀作品賞も2度獲得し、日本とは縁が深い。カンヌ国際映画祭でも常連で、2002年の『ブリスフリー・ユアーズ』がある視点賞、2004年の『トロピカル・マラディ』は審査員賞を受賞して、2008年にはコンペティション部門の審査員を務める。そして、ついに本作が2010年のパルムドール(最高賞)に輝き、日本では初の劇場公開作となる。
また、自作の短編映画を友人のギャラリーで発表したことがきっかけとなり、アートの分野でも世界的に活躍。日本においては、2008年1月に、SCAI THE BATHHOUSEにて初の個展を開催、2011年1月末まで東京都現代美術館で開催中の「東京アートミーティング トランスフォーメーション」展にも映像インスタレーションを出品。

(『ブンミおじさんの森』プレスより引用)


▼ アピチャッポン・ウィーラセタクン監督・脚本、ティルダ・スウィントン、エルキン・ディアス、ジャンヌ・バリバール、フアン・パブロ・ウレゴ、ダニエル・ヒメネス・カチョ共演の『MEMORIA メモリア』(21)。


MEMORIA メモリア (2021)
光りの墓 (2015)
ブンミおじさんの森 (2010)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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