光りの墓
Cemetery of Splendour


2015年/タイ=イギリス=フランス=ドイツ=マレーシア/カラー/122分/ヴィスタ/5.1 surround
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(初出:「ニューズウィーク日本版」コラム「映画の境界線」2016年3月4日更新)

 

 

現実と夢、生と死、現在と埋もれた歴史の境界が消え

私たちに他者への想像力を喚起させる関係が生まれる

 

[ストーリー] タイ東北部。かつて学校だった病院。原因不明の“眠り病”にかかった兵士たち。そこでは色と光による療法が行われている。ある日、病院を訪れたジェンは、前世や過去の記憶を見る特殊な力を持った若い女性ケンと知り合う。そして、病院のある場所が、はるか昔に王様の墓であったことを知り、兵士たちの“眠り病”に関係があると気づく――。[プレスより]

 『ブンミおじさんの森』(10)でカンヌ映画祭のパルムドールに輝いたアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の新作です。アピチャッポン映画の常連ジェンジラー・ポンパットの存在感が際立ちます。

 「ニューズウィーク日本版」の筆者コラム「映画の境界線」で本作を取り上げています。記事をお読みになりたい方は以下のリンクからどうぞ。

『ブンミおじさんの森』のアピチャッポン監督、注目の最新作|『光りの墓』


◆スタッフ◆
 
監督/脚本/製作   アピチャッポン・ウィーラセタクン
Apichatpong Weerasethakul
撮影監督 ディエゴ・ガルシア
Diego Garcia
編集 リー・チャータメティークン
Lee Chatametikool
音響デザイン アックリットチャルーム・カンラヤーナミット
Akritchalerm Kalayanamitr
 
◆キャスト◆
 
ジェン   ジェンジラー・ポンパット・ワイドナー
Jenjira Pongpas Widner
ケン ジャリンパッタラー・ルアンラム
Jarinpattra Rueangram
イット バンロップ・ロームノーイ
Banlop Lomnoi
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(配給:ムヴィオラ)
 

 

《参照文献》
『東北タイにおける精霊と呪術師の人類学』 津村文彦●
(めこん、2015年)
『精霊の人類学――北タイにおける共同性のポリティクス』 田辺繁治●
(岩波書店、2013年)
『ラオ人社会の宗教と文化変容――東北タイの地域・宗教社会誌』 林行夫●
(京都大学学術出版会、2000年)

(upload:2016/03/04)
 
 
《関連リンク》
アピチャッポン・ウィーラセタクン 『MEMORIA メモリア』 レビュー ■
アピチャッポン・ウィーラセタクン 『ブンミおじさんの森』 レビュー ■

 
 
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