1968年、ルーマニアのヤシ生まれ。ヤシ大学で英文学を学び、教師やジャーナリストとして活躍。その後、ブカレストの映画大学で、映画を学び、映画監督に転身。映画大学在学中には、外国のプロダクションのアシスタント・ディレクターを経験する。いくつかの短編を制作した後、2002年に長編第1作『西欧』で長編監督デビュー。『西欧』は、激動するルーマニア社会に未来を見出せず、西欧で暮らすことを夢見る人々を主人公とする3話のオムニバス映画で、この作品は2002年のカンヌ国際映画祭の監督週間に出品されて注目を浴びた。2003年には、自らのプロダクション モブラ・フィルムズを設立。長編第2作『4ヶ月、3週と2日』は、2007年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、ルーマニアに初めてのパルムドールをもたらした。『4ヶ月、3週と2日』は、共産主義時代のルーマニアを舞台とする物語を描く“Tales from The Golden Age”というプロジェクトの第1作で、2009年には、シリーズ第2作となる“Tales from The Golden Age”を製作した。この作品は5人の監督による5編のオムニバス映画で、ムンジウは全編の脚本を手がけた。2012年には第3長編となる本作を発表。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映され、脚本賞と女優賞を受賞した。