スピード・ウォーキング(英題)
Kapgang / Speed Walking


2014年/デンマーク/カラー/108分/スコープサイズ/
line
(初出:)

 

 

性解放によって変化する70年代のデンマーク社会
“競歩”を象徴として少年の喪失の痛みと成長を描く

 

[ストーリー] 1976年のデンマークの田舎町。物語は、堅信礼を間近に控えた14歳の少年マーティンが母親の訃報に接するところから始まる。それはガンによる突然の出来事だったため、家族はなかなか立ち直ることができない。父親は密かに親切な美容師と関係を持つようになり、兄は母親の思い出に逃避する。そして、性に関心を持つようになったマーティンの気持ちは、親友キムと近所に住む女の子クリスティンの間で複雑に揺れていく。

 ハリウッドにも進出したデンマークのニールス・アルデン・オプレヴ監督の新作です。『デッドマン・ダウン』(13)や『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(09)と比べてしまうと異質な印象を与えるかもしれませんが、一方でオプレヴ監督は、『ワールズ・アパート(英題)』(08)や『ウィ・シャル・オーバーカム(英題)』(06)など、デンマーク社会を背景に若者の成長を描く作品を撮っています。この次には、ハリウッドでインド映画『女神は二度微笑む』(12)のリメイクになる『Deity(原題)』(16)を手がける予定です。


◆スタッフ◆
 
監督   ニールス・アルデン・オプレヴ
Niels Arden Oplev
脚本 Bo Hr. Hansen
原作 Morten Kirkskov
撮影 Rasmus Videbaek
編集 Anne Osterud
 
◆キャスト◆
 
Martin   Villads Boye
Kim Frederik Winther Rasmussen
Kristine Kraka Donslund Nielsen
Hans アンダース・W・ベアテルセン
Anders W. Berthelsen
Lizzi シセ・バベット・クヌッセン
Sidse Babett Knudsen
Jens Jens Malthe Naesby
Onkel Kristian Pilou Asbaek
Morfer Kurt Ravn
Pelli David Dencik
Helle Friiis Anne Louise Hassing
Mona Damefrisor Anette Stovelbaek
-
(配給:)
 

 

 

(upload:2015//)
 
 
《関連リンク》
『デッドマン・ダウン』 レビュー ■
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』 レビュー ■
『ワールズ・アパート(英題)/To Verdener』 レビュー ■
『ウィ・シャル・オーバーカム(英題)/Drommen』 レビュー ■

 
 
 
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