シティ・オブ・ライフ(原題)
City of Life  City of Life
(2009) on IMDb


2009年/UAE/アラビア語・英語・ヒンディー語/カラー/ヴィスタ/ドルビーデジタル
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(初出:)

 

 

多様な文化や人種が入り組む大都市のなかで
複数の人物の運命が交錯するドバイ版『クラッシュ』

 

[ストーリー] 『シティ・オブ・ライフ(原題)』では、中東の世界都市ドバイを舞台に、接点のない3人の主人公たちのドラマが、並行して描かれる。

 UAE人の裕福な家庭に生まれ育った青年ファイサルは、家柄に縛られた窮屈な生活のなかで人生の目標を見失い、高級車を乗り回し、親友のカルファンと歓楽街に繰り出す日々を送っている。そのカルファンは気性が荒く、たびたびトラブルを引き起こす。

 インド人のバスは、タクシーの運転手をしながら、映画スターになることを夢見ている。彼は有名なボリウッドのスターにそっくりだったことから、ナイトクラブのショーに出演するチャンスを得るが、彼に求められているのは物真似で、俳優とはみなされていない。

 ルーマニア人のナタリアは、客室乗務員として働いているが、心のなかには満たされないものがある。かつてバレエダンサーを目指していた彼女は、偶然見かけたバレエ教室に立ち寄ったことがきっかけで、広告代理店を経営するガイ・バージャーに出会い、恋に落ちる。やがて彼女は妊娠していることに気づく。


◆スタッフ◆
 
監督/脚本   アリ・F・モスタファ
Ali F. Mostafa
原案/脚本 Jonny Brown, Gerry Sherard, Tim Smythe
撮影 マイケル・アラン・ブリアーリー
Michael Alan Brierley
編集 Raul Skopecz
音楽 マシュー・ファディ、バリー・キルシュ
Matthew Faddy, Barry Kirsch
 
◆キャスト◆
 
ナタリア   アレクサンドラ・マリア・ララ
Alexandra Maria Lara
バス/ピーター・パテル ソーヌー・スード
Sonu Sood
ファイサル サウド・アル・カービ
Saoud Al Kaabi
ガイ・バージャー ジェイソン・フレミング
Jason Flemyng
オルガ ナタリー・ドーマー
Natalie Dormer
カルファン ザ・ナルシスト
The Narcicyst
ナセル アーメド・アーメド
Ahmed Ahmed
-
(配給:)
 

 UAEの新鋭アリ・F・モスタファ監督の長編デビュー作です。レビューのテキストは準備中です。とりあえず感想を短く。

 映画を見ていてすぐに連想したのが、ポール・ハギス監督の『クラッシュ』でした。ドバイという都市をリアルに映し出し、そこで複数の人物の運命が交錯するだけでなく、主人公がそれぞれに車で移動している間に起こる出来事が、彼らの運命を大きく変えていくことになります。非常に緻密な脚本が素晴らしく、主人公たちの複雑な感情を炙り出すと同時に、希望と絶望が紙一重のところにある世界を描き出しています。

 

(upload:2014//)
 
 
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