もちろん、たとえばすでにこのサイトで取り上げているJana WinderenやRichard Skeltonの音楽にもそれは当てはまる。にもかかわらず、ここで特にHurray for the Riff RaffとArboreaに注目しようとするのにはわけがある。
Hurray for the Riff Raffの音楽の核になっているのは、ヴォーカルとバンジョーを担当するAlynda Lee Segarraであり、Arboreaの核になっているのは、ヴォーカルと主にバンジョーを担当するShanti Curranだ。彼女たちのヴォーカルとバンジョーは、聖俗をつなぐ共鳴装置になっていると思う。
Shantiのヴォーカルとバンジョーは、自然と人間を結ぶ共鳴装置になっている。夫婦は曲によっては、Shantiの曽祖父が立てた古い小屋でレコーディングをしているともいう。そんな自然とのつながりは、Arboreaの初期の曲である<River and Rapids>や<Black Mountain Road>のミュージックビデオによく表われている。