ナッシュヴィルを拠点に活動し、独自のアメリカン・プリミティヴィズムの世界を切り拓くギタリスト/コンポーザー。
タイラーはナッシュヴィルで生まれ育つ。父親のダン・タイラーは、ナッシュヴィルの音楽産業の拠点であるミュージック・ロウでソングライターとして活動していた。子供の頃のタイラーは本の虫で、特に歴史にのめり込んだ。彼の音楽はしばしば、アメリカの埋もれた歴史、失われた文化からインスピレーションを得ている。
部屋でひとりで過ごす生活のなかで、タイラーはギターの練習の励むようになった。その後、ラムチョップ(Lambchop)やシルヴァー・ジューズ(Silver Jews)に参加するようになるが、特にラムチョップで多くのことを学び、自分のスタイルに目覚めていったという。他に、ヒス・ゴールデン・メッセンジャー、ローラ・キャントレル、チャーリー・ルーヴィン、ボニー“プリンス”ビリーなど、多くのミュージシャンと共演している。
タイラー自身のレコーディングについては、まず、ペーパー・ハッツ名義で、『Come and See』(04)と『Deseret Canyon』(08)という2枚のアルバムをリリースしている。後者は2015年にタイラー名義で再リリースされた。2010年にタイラー名義の『Behold the Spirit』でソロデビューを果たした。
▼ 最新作は2016年リリースの『モダン・カントリー/Modern Country』。