インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌：OST / VA
Inside Llewyn Davis: Original Soundtrack / Various Artists (2013)

フォーク・シンガー、デイヴ・ヴァン・ロンクを
モデルにしたコーエン兄弟の新作のサウンドトラック

　1961年のニューヨーク、グリニッジ・ヴィレッジを舞台にした『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』は、ジョエル＆イーサン・コーエンが、伝説のフォーク・シンガー、デイヴ・ヴァン・ロンクの回想録にインスパイアされて作り上げた作品です。主人公はフォーク・シンガーのルーウィン・デイヴィスで、映画のタイトルもアルバム『インサイド・デイヴ・ヴァン・ロンク』を意識したものになっていますが、だからといってヴァン・ロンクの世界に迫ろうとしているわけではありませんし、当時の音楽シーンを再現しようとしているわけでもありません。

　この素晴らしいサウンドトラックのレビューのテキストは準備中ですが、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』のレビューで、劇中の音楽の意味についてかなり詳しく掘り下げていますので、まずはそちらをお読みください。